ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:ロイター】

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今季は公式戦19試合で6ゴール2アシストを記録

 イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は現地時間1月29日のFAカップ4回戦リバプール戦(2-1)で、試合終了間際に決勝点を挙げて劇的勝利を導いた。

 日本人アタッカーの目覚ましい活躍を受け、スペインメディアは「明るい未来を持つ選手」と称えている。

 左サイドで先発した三笘は1-1で迎えたリバプール戦の後半アディショナル2分、エクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンのクロスをペナルティーエリア内右で受けると、右足でボールを浮かせてDFをかわし、そのまま再び右足のキックでゴールへと押し込んだ。これが決勝点となったブライトンは2-1で勝利。リバプール撃破は今季2回目となった。

 自慢のドリブルを武器に、世界最高峰のプレミアリーグで躍動する三笘について、スペインラジオ局「カデナ・セール」は「プレミアリーグのスター三笘は“ドリブル博士”」と特集。筑波大時代にドリブルに関する論文を執筆したことに触れつつ、「素晴らしいサッカー選手であり、ドリブルの高貴な芸術に関する論文の著者だ」と紹介している。

「サッカー界は戦術重視の傾向にあり、ドリブラーは絶滅危惧種となって、エリートクラスから徐々に姿を消している。(公式戦)19試合に出場して6ゴール2アシストは、明るい未来を持つ選手である証明だ。数年後にまだドリブラーが存在するかどうかは分からない。もし、(存在していれば)三笘のおかげかもしれない。彼はすべてのトリックを明らかにし、理解している」

 三笘は絶滅が危惧されるドリブラー界の“切り札”となれるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)