このナンバー、見かけたらつい“ニヤリ”?

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1999年にスタートした希望ナンバー制は、ナンバープレートに記載される4桁の数字を、自由に選ぶことができるサービス。「語呂合わせ」「ラッキーナンバー」「誕生日」「結婚記念日」「名前」…など、思い入れのある数字をナンバーにしている人も少なくありません。

さまざまな思いが込められる希望ナンバーですが、なかには”クルマ好きならでは”といえる数字があります。

そこで、クルマ好きにありがちな「クルマにまつわるナンバー」をいくつかピックアップしてみました。

クルマ好きは“車名”や“型式”にまつわる数字を選ぶ?

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まず最も多いと思われるのが、”車両”にちなんだナンバー。車名に数字が入っている場合は、その数字をナンバーにするのは定番でしょう。

国産車でいえば「トヨタ 86」の「・・86」、「ホンダ S660」の「・660」など。マツダの「MAZDA2」「MAZDA3」「MAZDA6」「RX-7」といった車種も、車名の数字がナンバーになりやすいといえます。

輸入車では「ポルシェ 911」「フェラーリ 458」など、車名に数字を用いることが多く、「・911」「・458」といったようにナンバーを取得するケースがあります。

もうひとつ定番なのが、”型式”にちなんだナンバーです。日産でいえば、歴代GT-R「R32」「R33」「R34」「R35」の「・・32」「・・33」「・・34」「・・35」は有名どころ。ほかにもシルビアの「S13」「S14」「S15」、フェアレディZの「Z31」「Z32」「Z33」「Z34」もナンバーに使われやすい数字です。

トヨタでは歴代スープラの「A70」「A80」「A90」もナンバーとして使いやすい数字。マツダでは「RX-7」の型式「FC3S」「FD3S」などがありますが、「FC」「FD」といった呼び方をすることが多いため、ナンバーとしては使いにくいかもしれませんね。

ほかにも、グレード名や排気量の数字をナンバーに用いるパターンなど、クルマ好きがこだわる数字は多岐にわたります。

これが分かったら仲間!特定メーカーで使用されるマニアックナンバーも

モータースポーツファンであれば、「レーシングカー」や「ゼッケン」にまつわる数字も重要なものです。

まずはトヨタの「36」という数字。これはトヨタの名門チーム「トムス」のエースナンバーです。トヨタ車で「・・36」のナンバーをつけている人は、トムスの大ファンかもしれません。

次にマツダの「55」「787」。このナンバーを取得していれば、熱心なマツダファンの可能性があります。これはル・マン24時間レース(1991年)を制した「マツダ 787B」の数字。その時のゼッケンが「55」でした。

日本車初の総合優勝を果たし、輝かしい成績を残した「787B」。「・・55」「・787」はマツダの栄光を称えるものであり、ファンにとっては格別な数字といえるでしょう。

マツダ 787B

スバルファンであれば「・555」のナンバーはお馴染み。この数字は、「インプレッサWRX」がWRCで快進撃を果たしていた頃のスポンサーロゴ(タバコブランド)です。

また、スーパーGTで活躍する「BRZ」のゼッケン「61」にちなんで、「・・61」のナンバーをつける人もいます。これはスバルのエンブレムである「六連星(むつらぼし)」と「ナンバー1」を掛け合わせたもの。つまり、『SUBARUがNo.1』という意味があるのです。

ちなみに、SUBARUの旧社名「富士重工(富士重工業)」の語呂合わせから、「2215(ふじじゅうこう)」というナンバーを取得する方もいるのだとか。

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このように、”クルマ好きならでは”の数字は多数存在します。一見変哲もないナンバーでも、オーナーにとっては特別な意味が込められていたりするため、趣味の世界は面白いですね。

余談にはなりますが、モータースポーツのほかにも、『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』など、クルマ系漫画(アニメ)が好きな方も多いはず。たとえば、頭文字Dの主人公・藤原拓海のクルマでは「群馬55 お 13-954」「秋名50 せ 2-674」のナンバーが使用されています。

しかし、上記のナンバーからも分かるように、作中ではナンバーが「5桁の数字」や「実在しない地名」になっています。全く同じナンバーにすることができない点は、ファンにとって”もどかしい”ところかもしれません。