「電車特定区間」の範囲で実施されます。

通勤定期券の基本運賃は値上げ


JR中央線の電車(画像:写真AC)。

 JR東日本は2022年12月27日(火)、首都圏で導入される「オフピーク定期券」について、年明け3月18日に開始すると発表しました。同時に、「鉄道駅バリアフリー料金制度」による運賃等上乗せも行われる予定です。

「オフピーク定期券」は平日朝のオフピーク時間帯のみ利用できる通勤定期券で、通常の定期券運賃より10%安く購入できます。ただし適用外の時間帯に改札を通った場合、別途普通運賃を支払うこととなります。なお、通学定期券には設定されません。

「ピーク時間帯」は駅ごとにそれぞれ異なり、立川駅は6:45〜8:15、武蔵浦和駅は7:00〜8:30、登戸駅は7:00〜8:30といった具合です。

「オフピーク定期券」が設定されるのは、東京の「電車特定区間」。北は大宮駅、南は大船・久里浜駅、東は千葉・取手駅、西は高尾・奥多摩駅です。

 同時に実施される「鉄道駅バリアフリー料金」の上乗せ額は、通常の旅客運賃が10円。定期券は、1か月280円、3か月790円、6か月1420円の上乗せとなります。
 
 さらに、通勤定期運賃そのものも、「当社の定期収入全体として増収とならない想定のもと」(JR東日本)、最大1.4%値上げされます。

 これらをふまえると、たとえば30kmまでの6か月通勤定期券の場合、これまで14170円だったのが、値上げ+バリアフリー上乗せで14640円に。そこからオフピーク割引で13030円となります。


※一部修正しました(12月28日10時37分)。