W杯2日目!セネガルvsオランダ注目選手の愛すべき秘話まとめ
開幕2日目を迎えたワールドカップ。
『Guardian』を参考にして、グループAで対戦するセネガルとオランダ代表選手たちの知られざる秘話をまとめてみる。
セネガル代表16番:エドゥアール・メンディ(チェルシー所属GK、30歳)
2020年にチェルシーに引き抜かれると無名の存在から一気に世界的守護神に。CL優勝を成し遂げ、FIFAの年間最優秀GKにも選出された。
ただ、2014年にシェルブールから放出された際には引退する寸前だった。本人曰く、「他の職に応募するところだった。かなり熱心に勉強していたし、ビジネスや商取引はかなり得意だったしね」。
3番:カリドゥ・クリバリ(チェルシー所属DF、31歳)
フランス生まれながら、2015年にセネガル代表でプレーすることを決断。
その2年後、鞍替えを把握していなかったフランス代表のデシャン監督が、彼の代表入りについて熱弁を振るったことが話題になった。
2014年には生年月日が全く同じ地元の幼馴染と結婚している。
4番:パペ・シセ(オリンピアコス所属DF、27歳)
陽気なキャラとダンサーとしての才能も持ち、最もSNSをフォロワーされているセネガルの人気選手のひとり。
妻は大物女優で、2022年に行われた2人の結婚式は国内最大のセレブイベントになった。ただ、先輩への礼儀は欠かさないタイプでもあるとか。
24番:ムスタファ・ナム(パフォス所属DF・MF、27歳)
涙で有名になった男。
コロナが蔓延した2021年アフリカネーションズカップでは、スタメンの多くが起用できなかったにもかかわらず、彼はずっとベンチに置かれ続けた。
それでも、セネガルが優勝すると歓喜の号泣。それを見たジャーナリストたちも貰い泣きし、監督からは「真のチームプレイヤー」と讃えられた。
6番:ナンパリス・メンディ(レスター所属MF、30歳)
フランス生まれで、セネガル代表にデビューしたのは28歳になった2021年3月のこと。
その1年前に「セネガルのことを考えるのは難しい。フランス代表が夢」と公言していたため、ファンは猛反発。
だが、アフリカネーションズカップでボランチとしてベストイレブン級のプレーを見せ、世間の見方を一変させた。過去の発言は完全に赦され、今では完全な信頼を寄せられている。
25番:ママドゥ・エンディアイ(レディング所属MF、25歳)
ジョークが好きでピッチ外でもムードを良くできる選手。
セネガルの砂浜でストリートサッカーをプレーしていた頃を忘れないために、安物の靴をよく履いていたとか。
20番:バンバ・ディアング(マルセイユ所属FW、22歳)
彼は大胆不敵であり、この年齢にして冷酷なまでの冷静さを持つ。
代表として初めてビッグトーナメントに出場した際、PKキッカーの座をめぐって、大エースであるサディオ・マネに”目”で勝負を挑んだほど。
チリの英雄アレクシス・サンチェスが加入したマルセイユでは、あらゆる方法でクラブから放出されそうになったが、残留を志願。数週間ほど干されたが、ポジションを奪い返してみせた。
オランダ代表1番:レムコ・パスフェール(アヤックス所属GK、39歳)
38歳にして代表デビューした超遅咲き。
アヤックスではアンドレ・オナナのドーピング違反と第2GKの負傷で、第3GKから正GKの座を掴んだ。
昨年のドルトムント戦ではアーリン・ハーランドとの1vs1を3度も阻止するなど大暴れ。ただ、「GKはとっても退屈な職業」になることもあるとも話している。
23番:アンドリス・ノパート(ヘーレンフェーン所属GK、28歳)
彼もプロでブレイクするまでに長い時間を要した遅咲き。
一時は所属クラブなしに陥ったが、昨季のゴー・アヘッド・イーグルスで同僚GKがミスを犯したことでチャンスを得ると正GKの座を掴み取った。
203cmの長身だが、クリーンシート(無失点試合)を達成した後に「また1cm伸びた」と豪語したことも。
22番:デンゼル・ダンフリース(インテル所属DF、26歳)
自分のシュートに不満を抱いており、「家族全員、足が硬い。もっと柔らかい足でないといけない」と話したことも。
26番:ジェレミー・フリンポング(レヴァークーゼン所属DF、21歳)
アムステルダム生まれながら、ガーナにもルーツを持ち、7歳で英国に移住。
マンチェスター・シティのアカデミーで育成された後、セルティックを経て、ドイツに移籍した。
本人は「オランダ語は話せない。でも理解はできる。自分はオランダで生まれたので、オランダ代表でプレーしたい」と話している。
15番:マルテン・デ・ローン(アタランタ所属MF、31歳)
W杯後に代表監督に復帰するロナルト・クーマンのもとでは、チームの“知的リーダー”と目されていた男。
SNSではユーモラスの投稿をすることで知られ、その点でコアファンからの評価も高い。
ルイス・ファンハール監督はあまりプレータイムを与えていないが、その価値は理解しているようだ。
25番:チャビ・シモンズ(PSV所属MF、19歳)
Jリーガーであったオランダ人選手レジの息子としても知られる神童。
父は独特な走り方で「アヒル」というニックネームをつけられたが、息子はテクニックを武器とする。
名前はバルセロナの司令塔だったチャビ・エルナンデスに由来するものでり、彼自身もバルサのカンテラに所属していた経験がある。その後、PSGを経て、今季大ブレイクした。
【関連】2022年W杯、10代で出場する若手ヤングスター全選手まとめ
12番:ノア・ラング(クルブ・ブルッヘ所属FW、23歳)
チームメイトたちから「トラブル」と呼ばれるお騒がせ男。
アヤックス時代にはエリック・テンハフ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)からピッチ上で公開説教されたこともある。
Erik ten Hag wasn't happy with Noa Lang's attitude in a cup match for Ajax.
He was loaned out a month later. pic.twitter.com/eo2MHgdD20
— ESPN FC (@ESPNFC) April 26, 2022
ただ、才能は確かで、その点をファンハール監督は買っている。
ビッグマウスとしても知られ、メガクラブへの移籍を狙っていたこの夏には「ベルギーリーグは俺を失う。俺がいなくなったら、NEWラングの登場を祈るだろう」と豪語していたが、移籍は実現せず。
それでも、「俺が代表でプレーしているのは、いいサッカーができるから。緊張なんかするわけねぇ」と語っている。