『ウォーキング・デッド』最大の失敗はスピンオフの発表？

2022年10月11日 12時0分

2010年より米AMCにて放送され、世界中を席巻してきた人気ドラマ『ウォーキング・デッド』。本シリーズは、10月2日（日）より放送開始されたシーズン11パート3をもってファイナルを迎えるが、すでに本家の人気キャラクターを主人公にしたスピンオフドラマが待機中だ。しかし、米TV Insiderがスピンオフについて不満の声を上げ、新番組の発表の仕方に苦言を呈している。

生き残るメンバーが…

『ウォーキング・デッド』は、同時期に放送開始された米HBOのドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』と並び、物語の中核を成していたキャラクターが次々に命を落とし、誰が生き残れるのか予測不可能なストーリー展開が見どころの一つとなっていた。しかし、『ウォーキング・デッド』のダリル（ノーマン・リーダス）とキャロル（メリッサ・マクブライド）を主人公にしたタイトル未定の続編スピンオフ（後にメリッサは降板を発表）と、マギー（ローレン・コーハン）とニーガン（ジェフリー・ディーン・モーガン）を主役に据えた続編ミニシリーズ『The Walking Dead: Dead City（原題）』が発表されたことで、本家が幕を下ろす前にこの4人が生き残ることが分かってしまった。『Dead City』に至っては概要が発表されたため、マギーとニーガンがニューヨークへ向かい、マンハッタンが舞台になることも明らかになっている。

また、メリッサがスピンオフから降板を発表したことで、キャロルがファイナルシーズンのパート3で命を落とすのではないかとの憶測も飛び交っているようだ。TV Insiderは、長年にわたってシリーズを応援してきたファンの中には、スピンオフの発表により、ファイナルシーズンへの期待やお楽しみを奪われたと感じている人がいるのではないかと分析している。

もちろん、いかにしてマギーとニーガンがニューヨークへ向かうことになるのか、その過程や詳細は未知であり、ダリルを主人公にしたスピンオフについても舞台や概要は伏せられている。とはいえ、本家シリーズの放送終了後にスピンオフの発表も可能だったわけで、ニーガン役のジェフリーも早々にスピンオフ番組が発表されたことに驚愕していた。

ネタバレに感じるファンも

『ゲーム・オブ・スローンズ』に置き換えてみれば、本家の放送が終了する前に、人気キャラクターのジョン・スノウ（キット・ハリントン）やティリオン（ピーター・ディンクレイジ）のスピンオフを発表するのと同じ感覚だろう。もし、現在企画が進行しているジョン・スノウの後日譚スピンオフドラマが本家シリーズの終了前にアナウンスされていたら、ネタバレされたように感じたファンが落胆したに違いない。

もちろん、『ウォーキング・デッド』には上述のキャラクターの他に、ガブリエル（セス・ギリアム）やアーロン（ロス・マーカンド）、ユージーン（ジョシュ・マクダーミット）、エゼキエル（カリー・ペイトン）、ロジータ（クリスチャン・セラトス）らがいて、こういった愛すべきキャラクターの運命がどうなるかは分からない。製作チームが、ファンが予想もしていなかったような展開を描き、サプライズを用意してくれていることを期待しよう。

『ウォーキング・デッド』シーズン11パート3はAMCにて毎週日曜に放送中。日本では、Disney+ (ディズニープラス)にて新エピソードが毎週月曜日に配信中。（海外ドラマ）