「まずは新宿でやりたい。国立競技場ありきで、相手はどこであっても新宿の皆さんに見ていただきたい。その中で、影響力のある方がいるチームなので。運用とかスタジアムのレギュレーションとか考えると、一番いいんじゃないかと」

 JFL史上最多観客数の“記録ホルダー”として歴史に名を刻んだが、その進歩の度合いも異例だ。2019年に6部相当の関東社会人2部、2020年に5部相当の関東社会人1部に昇格してきた。その中で、新型コロナウイルス感染症対策の観客入場制限の影響もあり、チーム初の“有料観客入場試合”は今年3月だった。

 丸山代表は「観客数5ケタはまた新たなチャレンジ。もっと運営を磨かなければならないと、うちのメンバーが理解できた。これからは、小さめのスタジアムを使うが、国立の基準を忘れないようにしっかりと、どなたが来ても安心安全に楽しんでいただける運営作り。国立レベルから逆算できるようになったのは大きい」と語った。
 
 さらに、今回の経験から、前向きな課題と手応えがあったと明かした。

「普段J1のクラブさんは観客が5万人来たり、普段から1万人や2万人を当たり前に集めている。改めてすごいと感じた。われわれも、もっともっと次回から色々やらねば。スポーツビジネスは、やっぱり面白いものなんだと改めて感じた」

 競技面では、厳しい現実もある。初挑戦のJFLで現在16チーム中15位。J3の最終結果次第で降格枠が減る可能性もあるものの、現時点では“降格圏”にいる。成山監督、岡本、丸山代表は、3人とも現状のプレーへの課題を口にしていた。

 さらに羽ばたくために。新宿はJFL残留をかけてラスト6戦に臨む。次戦は10月16日、敵地で高知ユナイテッドSCと相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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