新東名の未開通部を「自動運転の実験場」に 9プロジェクトが現場で試験
自動運転車が普通の車と混在する場合の安全性を追究します。
2023年度に実施へ
工事中の新東名高速道路の新秦野IC〜新御殿場IC間(画像:NEXCO中日本)。
NEXCO中日本は2022年10月5日(水)、全通にむけ最後の工区となっている、新東名高速道路の新秦野IC〜新御殿場IC間について、2023年度に、自動運転の現地実験をおこなうと発表しました。
これは9つの団体と連携して行われるもの。「路上障害情報の後続車への提供」「コネクテッド車の緊急停止時における遠隔監視、操作」など9つのユースケースについて、試験車などを用いた実験を行います。
現地試験は1か月程度。自動運転がある程度普及した社会を想定し、自動運転車と非自動運転車が混在する場合に安全な自動運転を行えるよう、技術検証を行うのが今回の全体目的です。
NEXCO中日本は「自動運転社会に向けて、路車間通信の活用により、より安全、安心、快適な走行空間を確保するなど高速道路会社の果たすべき役割を検討しています」としています。
最後の未開通区間である新秦野IC〜新御殿場IC間は、当初2023年度の開通が予定されていましたが、トンネル工事の遅れで工程の精査が必要になったとして、開通予定時期は白紙となっている状況です。