動画つくった方、たぶんノリノリですね(笑)。

難所克服の新トンネル工事で発破

「3、2、1、ズドォォォォォン!!」
 
 暗いトンネル内で猛烈な爆音とともに定点カメラが激しく揺れ、立ち込める土ぼこり、けたたましく響くサイレン――トンネル工事の“発破”の様子を収めた迫力の動画を、国土交通省 名古屋国道事務所が2022年10月3日、ツイッターで公開しました。


現在の伊勢神トンネル(画像:名古屋国道事務所)。

「新伊勢神トンネル工事で、ドン!と一発発破を行いました。工事中のトンネルの発破作業はなかなか見る機会がないので、是非ご覧ください!」

 とのメッセージで公開された発破の様子は、愛知県豊田市の山間部で進められている国道153号「新伊勢神トンネル」工事の一環です。

 国道153号は名古屋市から豊田市を経由し、北東に進路を変えて飯田市・塩尻市へ向かう路線です。このルートは、中央道の恵那山トンネルを通行できない危険物積載車両にとっても重要な迂回ルートにもなっています。

 しかし現在の伊勢神トンネルは1960(昭和35)年に完成したもので、断面が狭くトラックの離合が困難。そこで、トンネル前後のヘアピンカーブや急勾配を新たな橋やトンネルでつなぎ、輸送上の難所を解消するバイパス事業が、「伊勢神改良」の名で2012(平成24)年度から進められています。

 これまで、トンネル周辺で谷を跨ぐ「新郡界橋」などの改良工事が進行。2022年5月には新伊勢神トンネル(1.9km)が着工していました。

【動画】豪快! トンネル発破の様子(★★音量注意★★)