ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

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楽天に勝ったオリックスに並ばれ、直接対決の結果でV逸が決定

■ロッテ 5ー3 ソフトバンク(2日・ZOZOマリン)

 ソフトバンクがマジック1としていた2年ぶりのリーグ優勝を逃した。2日に行われた今季最終戦のロッテ戦(ZOZOマリン)に3-5でまさかの逆転負け。2位のオリックスが勝ったため76勝65敗2分で並ばれ、直接対決の勝敗(10勝15敗)で最終戦でV逸が決定。試合後、藤本博史監督は「くやしいけど、選手は頑張った。これも結果」と語った。

 中盤までは理想的なゲーム展開だった。初回に三森が先頭打者本塁打を放っていきなり1点を先制。4回には主砲の柳田が2試合連発の24号ソロを放って、リードを2点に広げた。先発の板東は、ロッテ打線を5回まで3安打無失点に封じ、あとは逃げ切りを図りたいところだった。

 流れが急変したのは6回だった。板東から2番手の泉へスイッチすると、これが誤算だった。1死から安田に二塁打を浴びると、続く井上には四球。1死一、二塁とされると、山口には抜けて高めへ浮いた真っ直ぐを右翼スタンドへと運ばれ、逆転3ランとなった。7回には3番手の甲斐野も2失点。リードを広げられた。

 8回に主砲の柳田が左中間を破る適時二塁打を放って2点差に詰め寄るも、反撃もここまで。9回をロッテの守護神オスナに抑え込まれて、V逸が決まった。終戦の瞬間、ベンチで呆然とグラウンドを見つめた指揮官は「プレッシャーある中で誰も力は抜いてないし、一生懸命やってくれた結果」と肩を落とした。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)