おならが止まらない!原因や病気の可能性は?医師が徹底解説!

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飲み込んだ空気および腸内で発生したガスが肛門から排出されたものを指します。おならに関連する症状としては、1日に10回以上と出る回数が頻繁、臭いが強いことの2つがあります。

考えられる原因 としては、早食いにより無意識に空気を吸い込むこと、便秘により腸内に 不要なガスが発生すること、食物繊維・動物性タンパク質摂り過ぎなどによる食生活の偏り、炭酸飲料の飲み過ぎ、ストレス、胃腸の疾患、寝不足などが挙げられます。

おならを伴う疾患 は、食事などの際に無意識に空気を飲み込む呑気症(空気嚥下症)、胃粘膜の炎症による慢性胃炎、不安やストレスにより便通異常が起こる過敏性腸症候群、牛乳などに含まれる乳糖を消化する力が弱い乳糖不耐症、消化器官に炎症が起こるクローン病 、弱い音のおならを伴う大腸がん、これらが代表的な疾患と考えられています。

過敏性腸症候群や大腸がんなど、腸の病気は40歳以上になると増加傾向 にあります。また、老化に伴い胃腸機能が低下するため、高齢者ほどおならの臭いは強くなります。

おならの症状は人によっては恥ずかしさを伴うセンシティブなものですが、症状の裏には空気の飲み込みといったごく日常的なものから、最近注目されている過敏性腸症候群、発症原因が明確になっていないクローン病、命に関わる大腸がんと様々な病気が隠れている可能性があります。

すぐに病院に行った方が良い「おなら」症状は?

おならの症状だけでは、緊急性のある病気は少ないです。
腹痛や便秘、お腹の張りなどがあって、おならが多い期間が長い場合には、早めに病院受診をした方が良いでしょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目 は内科や消化器科です。

問診、診察、画像検査(レントゲン、CTなど)、腹部超音波検査、便潜血反応検査、内視鏡検査などを実施する可能性があります。

病院を受診する際の注意点は?

持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。

治療をする場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

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