頭がズキズキ、ガンガン…「頭が痛い」原因は何?病気の可能性は?医師が徹底解説!

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頭部の一部あるいは全体の痛みのことを指します。後頭部や首、眼の奥の痛みも頭痛として扱います。頭がズキズキしたり、ガンガンしたり、重い感じがしたり、響いたりするような痛みがあるなどさまざまな表現で頭痛を感じることと思います。

頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛に大きく分けられます。一次性頭痛は頭痛を繰り返すことが問題である慢性頭痛のことで、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などが挙げられます。二次性頭痛とは脳や頭部の病気の症状として出てくる頭痛で、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、クモ膜下出血や脳卒中など緊急で治療を要する頭痛です。頭の病気だけではなく、副鼻腔炎や風邪症候群のような感染症でも頭痛は生じます。

一次性頭痛の中で、こめかみあたりがズキズキ脈打つような頭痛の代表的な病気は、片頭痛です。一方、頭全体が痛むような頭痛は、緊張性頭痛が代表的。緊張性頭痛は、座る時間が長かったり、PCでの作業が長かったりすると生じやすくなります。片頭痛は女性が多く、男性のおよそ4倍と推測されています。また、30~40代の比較的若い方に多い傾向があります。

二次性頭痛では、すぐに治療を開始すべき病気が多いため、注意が必要です。

軽い怪我やスポーツでの怪我によって頭痛が続くときは、硬膜下血腫や硬膜外血腫、脳挫傷などの可能性があります。また、怪我のあとに頭痛が起こる場合には、頚椎捻挫も起こっている可能性があります。

高齢者や大酒家の頭痛の場合には、慢性硬膜下血腫の可能性もあります。首(後頚部)の強い痛みの場合には、椎骨動脈解離の可能性もあります。いつもと違う突然の強い頭痛が生じた場合には、くも膜下出血も候補に挙がります。50歳以上でこめかみを中心とする頭痛が続く場合には、側頭動脈炎の可能性もあります。

すぐに病院に行った方が良い症状は?

急に起こった激しい痛みで、これまで経験無い頭痛である場合

手足が動かしづらい症状を伴っている場合

意識を失っている場合

眼の痛み、視力低下などの症状がある場合

転んだりぶつけたりしたというようにきっかけが明確で、痛みが激しい場合

これらの場合には、すぐに病院を受診しましょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目は、内科や脳神経内科や脳神経外科です。

問診や診察のほか、画像検査(CT、MRI)などを行ないます。感冒症状や感染症を疑う際には、血液検査や髄液検査、レントゲン検査なども実施される可能性があります。

治療をする場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

頭が痛い症状に関連する病気

関連する病気

片頭痛緊張型頭痛群発頭痛

脳出血

くも膜下出血

髄膜炎

脳炎

脳梗塞

慢性硬膜下血腫

脳腫瘍

下垂体卒中

側頭動脈炎

急性副鼻腔炎

急性緑内障発作

風邪症候群

眼精疲労

頸肩腕症候群