ビートたけし 監督最新作の「お蔵入り報道」に反論…ファンは“なんとか上映して”と当惑

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1997年に『HANA-BI』で第54回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を獲得したほか、『アウトレイジ』シリーズなどヒット映画なども、北野武として数多く監督してきたビートたけし(75)。そんなたけしが制作中という映画『首』が「お蔵入り状態になっている」と、8月3日に『デイリー新潮』が報じた。

『デイリー新潮』によれば、この作品はたけしの同名小説を原作に、西島秀俊(51)が主演を務めていて、昨年10月にクランクアップ。編集も9割近く終わっていた状態。しかし制作に関わるKADOKAWAがNetflixに動画配信の権利を売ることで製作費を賄おうとしたところ、それを知ったたけしがKADOKAWAへ金銭を要求。その結果、両者間で折り合いがつかず、公開時期が未定となってしまっているという。

『デイリー新潮』の取材に対して、たけしサイドの代理人弁護士は金銭関係の要求はないと否定し、編集作業がストップしているとコメント。さらに記事が配信された同日中に、たけしは公式サイトで「こちらで本当の話を伝えます」として、こう反論を行ったのだ。

《「首」は俺の最後の映画ではない。今、他の映画の準備をしている真っ最中だ。「首」については、撮影当初からKADOKAWAに早く契約を結んでくれとお願いしていたんだけど、編集作業に入ってもまだ契約してくれないので、やむを得ず作業を止めた。何人かのスタッフも契約内容に納得がいかず、クランクアップまで契約をしていない人がいたらしい》

《俺の場合も同じで、今になっても契約できていない。金の問題ではなくて、KADOKAWAが提案してきた契約の内容があまりに一方的な内容だったので、こっちとしては、法律に従った公平な内容にしてくれとお願いしていただけで、無理な注文なんてしていない。契約してくれれば編集作業も再開するよ。あと、今度の映画にネットフリックスが関わるかもしれないということも、後から聞いたことで、それに関して金の要求なんて一切していない》

またたけしは『週刊ポスト』の連載でもこの件について言及を行うという。たけし側が行っている主張に対して、KADOKAWAは8月4日現在、明確な反論を発表していない。

ドロ沼の様相を呈してきたたけしの監督最新作を巡るトラブル。これまで数々の名作を送り出してきたたけしだけに、ファンには当惑する様子も。SNS上には、新作の公開を待ち望む声が上がっている。

《なんとか上映に漕ぎつけて欲しいです》
《西島秀俊さんが主演といえば『Dolls』。もう一度そんな作品に出会えることが楽しみだったのに》
《どういう形であれ、単純に観たい》
《たけしさんもお考えが色々あるのでしょうけど…ファンだけに少々寂しいです》
《西島秀俊の出る北野作品がお蔵入り、ってもったいない限り》
《何とか早いうちに妥協点を見出して、公開に至ってほしい》