カンテラ時代のイニエスタの逸話を同級生FWが明かした。(C)Getty Images

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 2021-22シーズンをもってヌマンシア(スペイン2部)で現役を退いたスペイン人FWディエゴ・セルベロが、若き日のアンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)の秘話を明かした。スペイン・メディア『eldesmarque』が6月30日に伝えている。

 地元オサスナのカンテラ(下部組織)時代、セルベロはある大会で同い年のイニエスタらタレント揃いのバルセロナと対戦したという。

 試合は1-6と大量リードを許す展開となり、「これ以上ゴールを決められないように」とピッチに送り込まれたセルベロは、こんなことを考えていたという。

「俺は、前線でプレーし、ボールをコントロールして、誰もボールを奪えなかった色白の少年(イニエスタ)を見ていた。自分自身に『あいつに行ってやる』と言い聞かしたんだ」

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 セルベロは「彼を蹴り飛ばしてこう言ったんだ。『残り2分のサッカーってもんがある。俺たちを笑い者にしようとするな』とね」と打ち明けている。

 すると、イニエスタはプレーの仕方を変えたようだ。「すぐにやり方を変えたので、良い選手になるだろうと思った」と話している。

 イニエスタの人柄をよく表わしたエピソードと言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部