ANAHEIM, CALIFORNIA - JUNE 27:  Shohei Ohtani #17 of the Los Angeles Angels singles against the Chicago White Sox in the third inning at Angel Stadium of Anaheim on June 27, 2022 in Anaheim, California. (Photo by Ronald Martinez/Getty Images)

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大谷はこの日、3打数1安打。チームは4−3で接戦をものにした。(C)Getty Images

 現地時間6月27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、ホームのエンゼル・スタジアムで行われたシカゴ・ホワイトソックス戦に「3番・DH」で出場。第1打席は空振り三振、第2打席はライト前ヒット、第3打席は空振り三振、第4打席は四球と、3打数1安打1盗塁に終わった。チームは4−3で勝利をおさめている。

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 前日のシアトル・マリナーズ戦で起きた乱闘を受け、両軍合わせて12名が出場停止処分を食らい、監督代行のフィル・ネビンも出場停止処分を余儀なくされた。これにより、エンゼルスは、まさかの『監督代行の代行』という緊急事態で試合に臨むことになった。

 前日の乱闘に参加し、相手選手をなだめる姿を見せた大谷にケガはなく先発出場。この日も、打者としてチームに貢献した。

 大谷の第1打席は、1死2塁の場面で回ってきた。緩い変化球にタイミングを崩され、バットの先に当たった打球が、自分の足に当たり痛がる場面もあったが、大事には至らず。最後は高めの変化球にタイミングを崩され空振り三振。

 3回の第2打席は、3球目の変化球に完璧にタイミングを合わせ、大谷シフトで守るセカンドの横を98.7マイル(約158.8キロ)の鋭い打球で切り裂くライト前ヒットを放った。しかし、後続が続かず、大谷のチャンスメイクからは得点にならなかった。

 5回の第3打席はスライダーで空振り三振に倒れたが、7回の第4打席は2死二塁のチャンスで打席を迎える。しかし大谷は相手の戦略により、申告敬遠で勝負を避けられ、本日2安打目とはならなかった。

 試合は、2回に先制したエンゼルスだったが、その後の6回に同点に追いつかれると、7回には勝ち越しを許してしまった。しかし、その後の7回裏、1番ウォードがチャンスで、ツーベースヒットを放つと、2塁ランナーのマーシュの激走により2点を追加し、逆転。

 その後の8回と9回は、出場停止処分に異議申し立てを行っているテペラとイグレシアスが完璧に抑え切り、前日の試合に続いて1点差の試合を勝ち切った。

 この緊急事態での、接戦をものにしたエンゼルスに対して、エンゼルスの地元紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者は「エンゼルスが2連勝をおさめ、36勝40敗とした」と速報すれば、米メディア『Baseball Savant』などに携わるジャレッド・ティムス氏は「2021年6月11日、12日以来初めてエンゼルスが1点差のゲームで連勝した」と、ツイートして連勝を祝した。

 この試合で大谷の今シーズンの成績は打率.260、16本塁打、47打点、8盗塁となった。大谷は直接得点に絡むことはなかったが、監督代行が出場停止処分で不在という緊急事態で戦い抜いた1戦での勝利に笑顔が見られた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]