<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第2戦 マイナビカップ 事前◇20日◇富士桜カントリー倶楽部(6164ヤード・パー72)>
将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーが経験を積むための場を提供するトーナメントとして、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下MNGT)。22年は年間12試合を開催する予定で、いよいよあす20日に第2戦マイナビカップが富士桜カントリー倶楽部(山梨県)で行われる。
アマチュア時代にJGAナショナルチームの一員として活躍していた佐渡山理莉が、12日行われた第1戦マイナビカップに引き続いて今大会にも出場する。佐渡山は19年のJLPGAプロテストを同じ2000年生まれの古江彩佳や西村優奈らと受験したが、失敗。翌20年には中国ツアーのQTに挑戦して突破したものの、コロナ禍により外国人選手が中国に受け入れられず、一試合も出場することができなかった。
そして試合に出られるならと、MNGTの出場を決意したという。前大会は14位と奮わなかったが「久しぶりに試合をしたなって、感じでした。結果よりも、試合に出られたことを感謝しています」と、佐渡山。
試合と練習は同じラウンドでも、まったく別物だという。それは「試合の中だけでしか組み立てられない場面というのが、必ずあるんです。試合でスコアをつくっていくためには、そのときに置かれている状況や調子などで、マネジメントをしていかなければなりません」と、説明してくれた。
「第1戦も悪くはなかったのですが、リズムをつくっていけませんでした。緊張した場面で自分のスイングやストロークができず、流れに乗れなかったんです」と佐渡山が話したとおり、試合の中だけでしか感じることができない緊張があるのだ。
MNGTのよさ、そして面白さは、JLPGAのプロテスト合格を目指す選手たちが、プロとして賞金をかけて争うところにある。そこにアマチュアの試合とは違った緊張感があるからだ。それが選手を成長させ、見る者の感動を呼ぶ。「MNGTは出続けていきたいです。勝負どころで自分のゴルフができる強い気持ち。そしてスイングの再現性を高めていきたいと思っています」と、佐渡山も話していた。(文・河合昌浩)
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