春の桃子まつり! 頂点に立つのは?(左から大里桃子、上田桃子、岸部桃子)(撮影:佐々木啓)

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<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目◇9日◇石坂GC(埼玉県)◇6475ヤード・パー72>
“桃”のシーズン到来だ。4月の初戦となった今大会は第2ラウンドが終了。7番ホールのティイングエリアなど、いたるホールで桜が咲き乱れている石坂GCで、大里桃子、岸部桃子、上田桃子の“桃子トリオ”がリーダーボードできれいに並んだ。
大里が首位の鈴木愛に次ぐ単独2位、上田と岸部が3位タイ。この“珍事”ともいえる『桃子』が並んだリーダーボードに、大里は「最終ホールで見て、並んでるって思いました。キャディさんと笑いました」と、笑顔を見せた。
最終日は惜しくも3人グループとはならず、上田が最終組の1つ前にもれるかたちとなった。上田・大里の同組プレーは過去に11回あるだけに、上田は「できたら3人で回りたかった(笑)」と、少し残念そうに話した。ちなみに、2018年の「サマンサタバサレディス」初日には、上原美希、酒井美紀、佐伯三貴の『みき』3人が、同組でプレーしている。
上田、大里に続いて“3人目”として頭角を現したのが岸部だ。下部のステップ・アップ・ツアーで通算2勝を挙げ、今季はQTランキング22位の資格で開幕戦からレギュラーツアーに参戦。高知戦では7位タイに入るなど存在感を放っている。
今大会は妹の華子にキャディを頼み、「わたしを知り尽くしていて、メンタル的に助かりました」とも自身のツアーベストスコアタイとなる『67』をマークして、27位タイから大きく浮上した。初めての最終日最終組でのプレーにも「いい位置で緊張すると思いますが、妹と楽しく回りたいです」と、リラックスして初優勝を見据える。
桃の花言葉は『天下無敵』。頂点へ駆け上がり、一番大きな花を咲かせるのは誰か。3人の桃子が、愛を追いかける。(文・笠井あかり)
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