勝俣稜はプロになって初めての最終日最終組で初優勝を狙う(写真提供:JGTO)

写真拡大

<Novil Cup 2日目◇7日◇Jクラシックゴルフクラブ(徳島県)◇7221ヤード・パー72>
初優勝に王手をかけた。首位と4打差の4位タイから出た26歳の勝俣稜が、1イーグル・7バーディ・1ボギーの「64」で回り、トータル12アンダーで2位に1打差の単独首位で8日の最終日を迎える。
「この2日間、パーオンできたホールが多くてストレスなくプレーすることができています。パッティングも短い距離を外すことなく楽しくプレーできています」。特にこの2日目のパーオン率は77.778%(6位タイ)と高い。これには先週のレギュラーツアー開幕戦の経験が活きている。
「東建ホームメイトカップ」では4日間戦い抜いたが52位タイと下位に沈んだ。「自分を追い込みすぎて、わけが分からなくなってしまって空回りしてしまいました」。その反省から今週は「ピンばかり狙わず、無理しすぎないプレーをすること」をテーマにしている。「気楽にやったら、練習した通り思うようなプレーができました」と白い歯を見せた。
「実はプロの試合で最終日最終組は初めてでして…」。そう話す勝俣は17年にプロ転向した26歳。19年末のファイナルQTに進出して107位タイ。レギュラーツアーの出場権は手にできなかったが、下部にあたる2020-21シーズンのABEMAツアーに参戦。21年の「TIチャレンジ in 東条の森」で2位タイに入るなど、賞金ランキング12位で今季のレギュラーツアーの前半戦出場権を獲得している。
2020-21シーズンはレギュラーツアーにも4試合出場して、20年の「日本プロゴルフ選手権」9位タイなどすべてで予選通過。年々力をつけていることを証明している。「プロになってから優勝争いに絡めた試合がまだなくて、以前の自分だったら緊張するかなと思いますが、明日は『楽しみたい』という気持ちが強い。もちろん勝ちたい気持ちもあるので、そろそろ勝ちたいです(笑)」。気楽にプレーできるのか、勝ちたい気持ちが強くて追い込みすぎるのか。初めての最終日最終組で真価が問われそうだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>