ピッチ上にバイエルンの選手が12人? 交代ボードの背番号掲示ミスが原因

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 ブンデスリーガ第28節が2日に行われ、フライブルクとバイエルンが対戦。アウェイのバイエルンが4−1で勝利を収めたものの、試合途中には珍しいシーンが見られた。

 前半は互いにゴールを奪えずスコアレスだったが、後半になるとバイエルンの攻撃力が爆発する。58分にドイツ代表MFレオン・ゴレツカが先制点を挙げると、直後の63分にドイツ人FWニルス・ペーターゼンにゴールを許してフライブルクに追いつかれるも、73分にドイツ代表FWセルジュ・ニャブリ、82分にフランス代表FWキングスレイ・コマン、アディショナルタイムの90+7分にオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーが加点し、バイエルンがフライブルクを4−1で下した。

 この試合では後半のアディショナルタイムが8分と長く取られたが、その理由はバイエルンが85分に行った選手交代にあった。バイエルンはフランス代表MFコランタン・トリッソとコマンを下げ、ドイツ代表DFニクラス・ジューレとザビッツァーを投入。この際、交代ボードにコマンの現在の背番号「11」ではなく、以前に着用していた背番号「29」が掲示されたことで、コマンは交代指示に気付かずプレーを継続した。ベンチに下がるべきコマンが意図せずピッチに残ったことで、ピッチ上のバイエルン選手は12人となった。交代からほどなくしてフライブルクのドイツ代表DFニコ・シュロッターベックが事態に気付き、主審が試合を一時中断。確認のうえ、コマンが正式にベンチへと下がり、試合が再開された。この混乱を受けて、アディショナルタイムは大幅に伸びることになった。

 試合後、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督は問題の交代劇について以下のように語った。2日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

「“ココ”(トリッソの愛称)が胃の問題を抱えていて、少々急いで交代を行ったんだ。交代時にフォースオフィシャルが間違った背番号を掲示してしまい、コマンは自分が下がらなければならないことが分からなかった」

「我々が一人多い状態でプレーしたのは、8秒か9秒ぐらいだったと思う。勝敗に直結するような場面ではなかったけど、たしかに奇妙な瞬間ではあったね」

 今回の件について、仮にフライブルクが異議申し立てを行ってバイエルン側の過失が認められた場合、バイエルンは0−2の敗戦扱いとなる可能性もある。ナーゲルスマン監督は「それについて、ファンが心配したりフライブルクが(異議申し立てについて)議論するのは当然のことだと思う」と述べた。