アップルStudio Display、第6世代iPad miniに非対応な理由。PC接続も可能だがカメラ使えず
アップルの新たな5Kディスプレイ「Studio Display」は、入力端子がThunderbolt 3のみという仕様であり、HDMI端子などは非搭載となっています。
そのため対応機種は限定されており、既にアップルの製品ページでは対応機種が公開されています。現状では、Macは12シリーズに対応しているほか、一部のUSB-C搭載iPadにも対応が謳われています。
しかし意外なことに、発表されたiPadの中には、USB-C搭載モデルでも第4世代iPad Airや第6世代iPad miniは含まれていません。なぜ、これらの機種に対応していないのかを米9to5Macが考察しています。

理由の一つとしては、USBの帯域幅がありそうです。
第4世代iPad Airと第6世代iPad miniのUSB-Cポートはどちらも、最大5Gbp/sのUSB 3.1 Gen 1に制限されています。USB 3.1 Gen 1は最大4K解像度、30Hzの外付けディスプレイ1台に限られ、Studio Displayのネイティブ解像度(5120×2880)/リフレッシュレート(最大60Hz)を下回っています。
その一方で第5世代iPad Airは最大10Gbps接続のUSB 3.1 Gen 2をサポートしており、Studio Displayにフル解像度の5Kで出力するための十分な帯域幅を確保しているわけです。
こうした事情から、アップルが公式に互換性を保証しないのは当然と思われます。
また第3世代以降の12.9インチiPad Proや11インチiPad Proも、第5世代iPad Airと同じくUSB 3.1 Gen 2仕様のため、Studio Displayへの出力は問題なくできるということになります。もちろん、これらは正式対応機種となっています。
さて、もう1つ気になるのが、Studio DisplayをWindows PCに接続して使えるのか、という点でしょう。
米MacRumorsがアップルに問い合わせたところ「PCに繋いで動作を確認しているが、ディスプレイの重要な新機能は使えず、Macでの使用した場合と比べて満足のいく体験ができない」との趣旨が回答されています。
すなわちセンターフレームやTrue Tone(周囲の光に合わせて色と明度を適応させる機能)などは、PC接続時は動作しないとのことです。

アップルの公式サイトにある注釈でも、カメラ機能はMac以外では使えないと明記されています。またファームウェアをアップデートするにもMacに接続する必要があるとされ、PCに繋いだ場合は「Webカメラなし、自動補正機能なし、ソフトウェアアップデートなしのディスプレイ」になってしまうようです。
以前よりアップル公式ストアではLG製の5Kディスプレイが先行して販売されていましたが、こちらの価格は約16万円(税込)でした。
Studio Displayのおよそ4万円の差は新機能を付け加えた分であり、そこには「Macと一緒に使って下さい」というアップルのメッセージが込められているのかもしれません。
Source:9to5Mac, MacRumors
