たとえばカナダの音楽賞『ジュノー・アワード』は2003年から男女別のカテゴリーをなくしているが、2017年には同年3部門にノミネートされた双子の姉妹ポップデュオTegan and Saraが、同賞の女性ノミニーの少なさを訴え、賞における多様性の欠如を指摘する声明を発表するという出来事もあった。社会の実態に則したアワードであるためには、カテゴリー分けの見直しだけでなく、多様な人々に公平に機会が与えられるような産業構造への改革や、選ぶ側の多様性の確保など、業界全体の取り組みが必要だろう。

『アカデミー賞』をはじめ、主流のアワードでは現在も男女別のカテゴリーが設けられており、日本の多くの映画賞も同様だ。アワードではないが年末の風物詩、『紅白歌合戦』は今年から「紅組司会」「白組司会」の区別をやめ、すべて「司会」と統一。赤と白がグラデーションになったロゴを採用し、テーマを「Colorful~カラフル~」としているが、出演アーティストは男女別で紅組・白組に分かれている。

カテゴリー分けを変更した2022年の『ブリット・アワード』授賞式は、2月8日にロンドンのO2アリーナで開催。ノミネーションは12月18日に発表予定だ。

(テキスト/後藤美波、編集/原友昭)