QT上位でレギュラースタートを切るルーキーたち(写真左から桑木志帆、佐藤心結、永嶋花音、小倉彩愛、佐久間朱莉)(撮影:福田文平)

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3月3日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2022年の国内女子ツアー。だが、今年もこれまでとは大きく異なる点、注目すべきポイントが存在する。ということで「22年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回は注目ルーキーたちをおさらい。
毎年のようにニュースターが登場する国内女子ツアー。今年もその候補生となるルーキーたちが、春から本格参戦する。新型コロナウイルスの影響により、本来20年に予定されていたプロテストが延期となり、昨年は6月、11月と2度も最終テストが行われる異例の1年になった。そんななか6月(20年度、93期生)は22人、11月(21年度、94期生)には21人が合格。計43人もの選手がプロゴルファーとしての第一歩を踏み出す。
そこで、まずそれぞれのトップ合格をおさらいしよう。93期生はジャンボ尾崎門下生の佐久間朱莉(しゅり)、94期生は岡山県作陽高3年の“現役女子高生”尾関彩美悠(あみゆ)。ともにアマチュア時代には、日本ゴルフ協会(JGA)が選ぶナショナルチーム(日本代表)でも活躍した。佐久間はすでに下部のステップ・アップ・ツアーで1勝を挙げている。尾関は21年の「日本女子アマ」を制すなど、輝かしい実績を引っ提げてのプロ入りとなる。
このほかにも注目選手は多い。全員の名前を挙げるとキリがないため、ここでは一部を紹介しよう。
鳴り物入りといえば、93期生では双子姉妹の岩井明愛(あきえ、姉)、千怜(ちさと、妹)が思い浮かぶ。双子のプロテスト同時合格はツアー史上3組目で、実力、話題性ともにバツグン。さらに合格してすぐに、ステップでそれぞれ優勝も果たしている。しかも日本ツアーで初となる、双子による2戦連続Vというおまけ付きだった。来季の出場権をかけたQTは明愛が70位、千怜が90位だったため今季序盤の主戦場はステップになりそうだが、すぐにレギュラーでもプレーする姿が見られそうだ。
94期生にもデビュー前から注目を浴びた選手がいる。それが佐藤心結(みゆ)。昨年10月の「スタンレーレディス」で、渋野日向子らとプレーオフまでもつれ込む優勝争いを繰り広げた女子高生といえば、ピンと来る人も多いだろう。QTも11位で終え、開幕からレギュラーツアーでプレーすることが決定。「渋野さんと一緒にラウンドして成長した姿を見せたい」という希望も胸に、18歳が船出する。
また後藤未有、小倉彩愛(ともに93期生)ら注目のプラチナ世代ルーキーも、これまでの実績から“即戦力”として期待される存在。94期生も元賞金女王の平瀬真由美を叔母にもつ竹田麗央や、昨年の高校チャンピオン・川崎春花といった実力派が名を連ねる。
昨年末に行われたQTファイナルステージ5位通過の永嶋花音(94期)を筆頭に、桑木志帆、阿部未悠、内田ことこ、上野菜々子(93期生)らレギュラーツアー前半戦出場権を手繰り寄せた選手も多い。渋野日向子、原英莉花のようにプロ入り後に頭角を現す選手も毎年のように登場するため、もう一度今年のルーキー全員をチェックし、開幕前の“青田買い”で推し選手を見つけてみるのはいかが?
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