LINEミニアプリ で「効率化」する、日本の飲食企業たち:「ムゲン食堂」と「廚 菓子 くろぎ」の場合

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順番待ちのシステム化でキャンセル率を大幅削減ーー廚 菓子 くろぎの場合
2020年11月にオープンした「廚 菓子 くろぎ」は、東京・芝大門にある完全予約制の日本料理屋「くろぎ」などを運営する株式会社KUROGIによる和菓子カフェだ。同店舗でLINEミニアプリの順番待ちシステムを導入したのは、夏になると人気のかき氷を求めて100人もの行列ができてしまうことがきっかけだった。紙による記帳を採用していた際は、顧客の案内や行列の整備をするスタッフが必要であったこと、人的ミスが起きてしまうこと、さらに、待ち時間が読めずにキャンセルしてしまう顧客が多かったことなどが課題だった。90組のうち30組がキャンセルする場合もあったという。同システムは、顧客が店舗前に設置されたタブレットに人数を入力し、QRコード付きの整理券を発券。自身のスマートフォンでQRコードを読み取るとLINEミニアプリが起動し、待ち状況が確認できる。入店できる時間が近づくと、LINEを通じてリマインドを受け取れる仕組みだ。清藤氏は、「カフェのメインターゲットが20〜30代の女性なので、メールやショートメッセージよりも手軽で確実に、しかも無料で通知が送れるLINEは魅力的だった」と話した。導入後は、キャンセル率が従来の30%から15.8%へと大幅に減少。行列整備に必要だった人手も約0.5人分減らすことができ、「期待以上の効果が見られている」という。KUROGIの系列店の待ち組数を確認できるサービスも顧客やスタッフに好評だという。清藤氏は「店舗間の待ち組数に差があったが、このサービスが浸透することで平準化してきた。顧客はより空いてる店舗に出向く流れができ、スタッフも空いている店舗へとスムーズに案内できるようになった」と説明した。顧客の「すみません」が不要にーームゲン食堂の場合
京都・河原町に2020年8月にオープンした中華酒場「ムゲン食堂」が導入したのは、LINEミニアプリのテーブルオーダーシステム。紙のメニュー表についているQRコードを顧客がスマホで読み取ると、メニュー画面が表示されそのままテーブルで注文ができる。「写真付きで見やすく、注文履歴が確認できるところも便利だ」と谷村氏。店舗側にとっても、「メニューの変更や情報更新もスムーズにできる」と評価する。QRコードを読み取ったりスマホで注文してもらうことに不安もあったが、谷村氏は、「来店客からの拒否反応は思っていたより少なかった。年配の方も『今どきの方法だね』と楽しみながら注文してくれている」という。スタッフが顧客にQRコードを案内するオペレーションも、「学生が多いため私より習得が早く、顧客への説明も上手かった(笑)」。モバイルオーダー導入後の1番の効果は、「顧客の『すみません』という言葉が不要になったということ」と谷村氏。「我々の店舗は2階層なので、特に口頭注文だと、顧客が『すみません』というタイミングを聞き逃さないようスタッフがスタンバイし、顧客が注文に迷っている時もテーブルで待つ必要があった。モバイルオーダーだと、顧客が都合のいいタイミングで注文でき、スタッフの待ち時間もない」。注文受付業務が大幅に効率化できたことから、配置スタッフ数も従来の6人から4〜5人に減らすことができた。