「馬鹿馬鹿しい」堀江氏らが“ヴィーガン給食”を批判、どう考えるべき?

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動物性の食材を一切使わないヴィーガン食を、学校給食に取り入れる試みが始まっています。場所は東京都内の公立小学校で、報道(※1)によれば「他の人が食べるものを尊重し、食べるものを自ら選ぶ大切さを知る、豊かな学びの場」を作ることが目的のようです。

それに対して堀江貴文氏がツイートを発信。「まじでウンコだな」とこの取り組みについて批判しました。堀江氏が引用した田端信太郎氏もツイートで「馬鹿馬鹿しい。。。」とコメントしています。この取り組みについて、私たちはどう考えるべきでしょうか。

食の多様性と環境について考えるきっかけに

画像:tanmeg/Shutterstock

朝日新聞の報道(※1)によると、この学校ではもともと、“食品アレルギーのある子どもたちにはアレルゲンを取り除いた「除去食」の給食”を提供しており、「なるべくみんなが同じものを食べられる」ことをモットーにしているようです。

今回の取り組みも“食の多様性と環境について考えるきっかけにしたいと、以前からあった取り組みを「エブリワン・ヴィーガン給食」に発展させ、この日は動物性の食材も使わないことにした”と述べられていました。

実際にヴィーガン給食を食べた生徒は「エブリワン・ヴィーガン給食は動物や魚の命を使っていない給食。環境にもいいし、体にもいいと思いました」とコメントしていたそう。

ヴィーガン食を給食に取り入れることは正しいのか

ヴィーガン食を給食に取り入れることで、“このような食事をして生活している人がいる”ということを考えるきっかけになるという意味では、学びがあるでしょう。一方で、環境や体によいのかは、まだ賛否両論あります。

学校給食を通して子どもたちにバランスのとれた健康的な食事を提供するという面では、不安が残るように感じられます。給食を食べる本来の目的から、ずれてしまっていないか気になります。

また、ヴィーガン食をアレルギー食と同じ領域で考えて良いのでしょうか。アレルギーという体質的な問題と違い、ヴィーガン食は主義や思想的な部分が大きいでしょう。“他の人が食べるものを尊重する”ためならば学校給食に取り入れなくても、授業で紹介するなど他の方法もあります。

子どもたちに考えを強要していることにならないか、今一度考える必要があるかもしれません。