どんなに節約に励んでも、夫や子どもが無駄遣いばかりしていては、貯蓄はかないません。大切なのは、家族で共通認識をもつこと。1人より2人、3人の心がけが無駄な出費を抑えて貯蓄を生みます。家計のことは夫と話し合う、家族のレジャーもお金をかけずに楽しむ…などなど、貯めてる人のアイデアを紹介します。


夫婦での協力が大きな貯蓄を生みます

家族の協力があれば節約も無理なく乗りきれる



節約や貯蓄に、家族の協力は絶対必要! と、貯めてる人は断言します。独身時代から貯蓄に励んでいた貯め達人のSさんも、夫とも家計を共有して、1000万円の貯蓄を成功させました。そして次の目標は3000万円! そんなSさん一家の貯めワザは?
貯めてる読者へのアンケートであきらかになった、貯まる人の共通点も参考にしてみてください。

【Sさん(東京都・32歳)のプロフィール】
夫(32歳)、長女(2歳)の3人で2DKの賃貸マンションに暮らす。フルタイム勤務。家の購入や教育資金、老後資金などを準備中。

●日常的に夫婦でお金について話し合い!月末には振り返りも



家計管理が得意なSさんが予算を決め、夫婦で協力して節約を実行。
「お金についての相談も気軽にでき、月末などの節目には、一緒に家計を見直してくれるから安心です」

S家の話し合いスケジュール
【週ごと】週末のまとめ買いは夫婦どちらかが行き、帰ってきたら出費額を一緒にチェック。

【月1回】月の支出を一緒に見直し。使いすぎは反省し、費目ごとに原因を探って翌月の重点項目に。

【半年に1回】貯金額を確認。「なにかと不安定な時代だから、協力して貯金を増やそう」が合い言葉。

<貯まる読者の共通点>夫と協力して家計管理する

・家計簿で情報を共有して話し合い
「表計算ソフトでつけた家計簿を夫に見せて、改善ポイントを話し合い」(39歳・神奈川県)

・決算報告会で、夫も家計に参加
「最低でも年1度、決算報告会をして、夫を家計管理に巻き込んでいます」(36歳・宮城県)

・出費予定の確認で、浪費をストップ
「一緒に貯金額や出費予定を確認して、夫の浪費のブレーキに」(39歳・神奈川県)


●お金をかけなくても十分楽しい!普段のレジャーはゼロ円で




公園や無料の公共施設を利用したり、テレビ放送の映画の鑑賞会をしたり、お金をかけずにレジャーを満喫。
「オモチャや動画配信サービスを使わなくても、十分楽しめます。自然の中には遊び場がいっぱい」

<貯まる読者の共通点>お金をかけなくても楽しく遊べる!



・お弁当持参で外出
「土日はお弁当を持ってピクニック。楽しみながら節約しています」(30歳・神奈川県)

・マグカップケーキ
「型にマグカップを使いケーキを手づくり。不格好でも娘には大好評」(36歳・宮城県)


●休日のお出かけ前は冷蔵庫チェック&早朝出発で外食を予防




公園などへ外出するときは、昼食前に帰れるよう朝早く出発。
「家を出る前に冷蔵庫を確認、ご飯があれば総菜、スープセットがあればパンを買って帰りお金をかけずに気分転換」

●夫婦の福利厚生はしっかりチェック。意外なおトクが見つかることも



夫の会社には宿泊施設、妻の会社には入浴施設の割引があるため、旅行前には必ずチェック。
「コロナ禍の昨年はホテルに割引で1泊して、リラックスができました」

●娘の洋服はなるべく長く着られるものを選ぶ




チュニック丈がおすすめ!

子ども服はセールでまとめ買い。
「長く着られるように、少し大きめのサイズを買ったり、チュニックなど多少裾が短くなってもわからないデザインを選んでいます」

コロナを機に増えた家族の時間。そのなかで、家族で楽しいことをしたり、夫婦で家計のことをゆっくり話し合う機会をつくったり。貯め上手な人は、そんな時間も上手に利用して、貯蓄に励んでいました。楽しい時間と貯蓄の両方がかなう達人のアイデア、ぜひマネしてみてください。

<撮影/小禄慎一郎 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/ESSE編集部>