9月22日は信号機のない横断歩道で自動車が止まらない、いわゆる「止まってくれない!栃木県」からの脱却を目指す統一行動日です。

栃木市の小学校前の道路では車の速度を抑えて歩行者などの安全を守る「スムーズ横断歩道」の実証実験が行われています。

スムーズ横断歩道は歩行者などが渡る部分を一段高くすることで車の侵入速度を抑えたり歩行者などを見えやすくする構造の横断歩道で国土交通省と栃木市、栃木警察署が協力して21日から実証実験が始まっています。

22日は栃木市の大川秀子市長などがスムーズ横断歩道を渡って下校する児童を見守りました。

設置されたのは栃木市入舟町にある栃木中央小学校と栃木市の美術館を結ぶ幅およそ6メートルの道路です。

このエリアは車の最高速度が時速30キロに制限されていますが見通しが良く交通量もそれほど多くはないため車がスピードを上げて通過するおそれのある場所だといい、スムーズ横断歩道を設置することで交通安全の向上を図ります。

県警察本部によりますと今年に入り横断歩道を横断中の歩行者と車の事故は8月までに75件発生していて去年より21件多く横断歩道でも注意が必要な状況です。

実証実験は9月末まで行われ、スムーズ横断歩道の効果を調べ常設の可能性も含め検討するということです。