日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。
イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。
今回は、つい試してしまった大量の妊娠検査薬についてです。

頭の中は「妊娠」でいっぱい。つい妊娠検査薬をムダ打ちしてしまい…



妊活中に妊娠検査薬を購入し、ご自身で検査したことのある方も多いのでは?
自分もそのうちの一人でした。


検査薬は安いものではないので、ここぞというときにだけ使いたい。
しかし私は意志がわりと(結構)弱めな人間でした。

やれ妊活だ、やれ温活だ…と意識して生活をしていると、頭が「妊娠」でいっぱいになってしまいます。


妊活を始めて数か月も経つと、もはや息をするかのように赤ちゃんや妊娠のことを考えてしまう始末。

検査薬で検査できる時期にもまだなっていないのに(メーカーにもよりますが、使っていたものは生理予定日1週間後)、いわゆる「フライング検査」を頻繁にしてしまっていました。

なんの反応もなく真っ白な陰性の結果が待っていると分かっていても「万が一」「もしかして」「今度こそ」がつきまとって脳を支配し、検査薬に手をのばしては引っ込め…と心で葛藤する日々。


来週やろう、明後日やろう、せめて明日まで我慢しよう…。
いや、つぎのトイレに行くときまでは我慢…。

我慢して我慢して、それでもついつい検査薬を試してしまう自分。


そしてなんの反応もない検査薬に落胆するのです。

●検査薬を念視!?結果が変わらないことにがっかりする日々




往生際の悪い私は、透かしてみたり目を細めてみたり片目で見たり…


挙げ句の果てには、「もしかして時間差で出てくるかもしれない」と検査薬を捨てたゴミ箱を上からちらっとのぞいたり(笑)

結果は変わらないのに何度も見たりして今思えば無駄な時間を過ごしていたかもしれません。
でも当時はもうナノレベル程の小さな小さな希望にすがりたかったのです。

そしてまた、「フライングだから出なかったのだ、数日後にもう一度やってみよう」などとムダ打ちの検査薬が増える日々。


結局試した検査薬の数知れず…。
換算してみると、これだけでもなにか自分にご褒美が買えちゃうかも。

でも実際すぐに妊娠すれば検査薬の犠牲は少なくてすんだのでしょうが、そればかりは先が見えない船に乗っているようなもの。自分もまさかこんなに検査薬のお世話になるとは思っていませんでした。

こんなに使うなら業者並みに安く大量に仕入れればよかったなぁ。
(でもすぐ妊娠したら残りが無駄になるのでそれは難しい判断…)

【オヨネ】



フリーのイラストレーター。不妊治療を経て2人の子どもを出産。4歳と0歳の2人育児に大奮闘中の丁寧に暮らせない系主婦。Twitter(@dq4o4ne
)や Instagram(@o4nemama
)で日々の育児奮闘漫画を連載中