感染者急増 7市の飲食店に時短要請 栃木県独自の警戒度引き上げ
新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて栃木県は29日、対策本部会議を開き、警戒度レベルを国のまん延防止等重点措置に相当する県版ステージ3に引き上げることを決めました。7つの市の飲食店に営業時間の短縮を要請します。
県内では特にここ数日で感染者が急増していて、県の警戒度レベルの判断指標では7つの指標のうち5つでステージ3の範囲に入り感染拡大の第5波と言える状況になっています。
医療体制への負荷が高まっていることは確実で県は30日から8月22日まで県版の警戒度レベルをステージ3に引き上げることを決めました。
これに伴いこれまでの感染防止対策に加え、県民に不要不急の外出や都道府県をまたぐ移動の自粛、企業には出勤者数の7割削減を求めます。
さらに直近の1週間で特に感染者が増えている宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、日光市、小山市、真岡市の7つの市の飲食店に対し営業時間の短縮を要請します。
営業時間を午前5時から午後8時までとし、酒類の提供は午前11時から午後7時まで、期間は8月2日から22日までです。
条件を満たした個人経営や中規模までの飲食店への支給額は最大でおよそ157万円で一部は早期に支給するということです。
県内でも感染拡大とともに感染力が強く重症化しやすいインド由来のデルタ株への置き換わりが進んでいて、福田知事は自分と周りの人を守るために強い危機感を持ってほしいと呼びかけました。
一方で会見に先立ち開かれた市町村長会議ではメッセージ性の強い発信など「1人1人の自覚を高める広報」への要望が相次ぎました。
警戒度の引き上げで県立学校では新たに県外での活動や宿泊を伴う活動は原則禁止とするとしていますが、全国大会や関東大会への出場は認められるということです。
イベント等の入場制限ですが5000人または収容定員の50%以内で上限が1万人となり、開催時間は午後9時までです。
県の施設などについては屋外の施設や文化施設は開館する施設が多く、催し物を行う屋内の施設の多くは原則休館となるということです。