那珂川町の馬頭広重美術館で、江戸時代から明治にかけての猫をテーマにした浮世絵などの特別展が開かれています。

この企画展は2014年にも開かれたもので、来場者からの要望が多かったことから先月から再び開催されています。

会場には、猫と人の関係をうかがい知ることのできる浮世絵など、約80点が並びます。

江戸時代末期の浮世絵師・歌川国芳は、猫が擬人化した浮世絵を多く残しています。

モデルとなっているのは当時の歌舞伎役者です。

天保の改革で歌舞伎役者の似顔絵を描くことができなくなったため、猫の顔で描いたとされています。

当時のファンたちがこれらの浮世絵を買い求め、国芳の名が日本中に広まるきっかけになりました。

企画展は前期と後期に分かれていて作品が入れ替わります。

前期は7月25日まで、後期は7月29日から8月29日まで開かれます。