コロナ禍の急場テレワークは問題が山積! レノボ・ジャパンが提案する「真の働き方改革」を実現するための方法
●レノボ・ジャパンが提案する「持続可能な働き方」とは
レノボ・ジャパンは6月30日、テレワークの普及促進および持続可能な働き方に関する説明会を開催しました。
2018年6月に成立し、2019年4月から働き方改革関連法が施行されましたが、奇しくも同年12月にコロナ禍が発生し、日本でも2020年からパンデミックによって半ば強制的に働き方の変革を余儀なくされました。
コロナ禍により、多くの企業が業務のテレワーク化を加速させました。
一時的かと思われていたテレワークを含むワークスタイルは、最初の緊急事態宣言が発令されてから1年以上が経過した現在、一般的な働き方として定着し始めています。
その一方で、テレワークでの効率的な働き方や安定化、多様化などが模索されるようにもなってきました。
私たちが目指すべき新しい働き方、持続可能な働き方とは、一体どのようなものでしょうか。
レノボが考える持続可能なテレワークスタイルとは何か
●レノボが提案する3つの「段階と要素」
レノボは今回、新たに3つの冊子を紹介しました。
・始めよう!テレワークスタートガイド 第三版
・新しい働き方を“当たり前”にする企業文化 テレワークを続けるためのヒント集
・テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測
これらの冊子は以下のランディングページからダウンロードできます。
https://www.lenovojp.com/business/special/116/
「始めよう!テレワークスタートガイド」は、
2019年の働き方改革関連法に合わせて作製されたものです。
しかしその後コロナ禍の発生とともに緊急対応としてのテレワークを盛り込んだ第二版が作製され、さらにコロナ禍が長期化するに従い、持続可能なテレワークについても盛り込んだ第三版が作製されるに至りました。
今回紹介された3冊の冊子の中では導入段階として読むべき冊子となっており、テレワークが社内で活用され始めた浸透段階においては、
「新しい働き方を“当たり前”にする企業文化 テレワークを続けるためのヒント集」
今回紹介したこの冊子を含め、
・テレワーク環境ガイド
・リモートコラボガイド
これらの冊子の参照を薦めています。
そして今回の説明会で最も多くの解説に時間を割いていたのが、テレワークの検討段階で参照すべき
「テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測」
この冊子でした。
テレワークやコロナ禍での新しい働き方は、3つの段階に分けて考える必要がある
世界的に進むテレワーク需要の中で、面白いデータがあります。
2020年にレノボが調査したデータによると、
「在宅勤務での生産性は、オフィスよりも下がる」
このように答えた人の割合は、世界各国では平均13%に収まっている中、日本だけが40%と特出しています。
これまで会社へ通勤し時間通りに動くという画一的な業務遂行を主体としてきた日本人にとって、突然のテレワーク化や働き方の変化は、戸惑いや勝手の違いによる効率の低下を強く意識させるものだったのです。
日本の企業文化が如何に現代の働き方にマッチしていなかったのかが如実に分かる
例えばテレワークによって、対面コミュニケーションが激減したことによるストレスや不安を感じているという人の割合は46%にものぼっています。
そのためレノボは、
・制度
・環境
・文化
これら3つの要素のいずれか1つでも欠けるとテレワークは実現できないとして、テレワーク導入の最初期段階となる検討段階の部分に着目し、テレワークの効率的な運用方法やあるべき姿を提示しています。
●働き方を変えるための指南書
「テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測」に示されたキーワードは以下の通りです。
・ハイブリッドワークが働き方の主役となる
・サードプレイスは機能別に組み合わせて使われる
・ワーケーションはオフィス機能の一部を代替する
・オンライン会議の質に重点が置かれる
・情報共有基盤の整備がビジネス推進の鍵となる
・5Gが働き方の柔軟性を大きく向上させる
・従業員が自宅で業務用PCをセットアップできるようになる
・従業員それぞれが自ら最適なIT環境を選ぶ
例えばハイブリッドワークとは、「会社で働くか、在宅で働くか」という二者択一ではない働き方を指します。
街のコワーキングスペースやサテライトオフィス、ホテルの客室など、仕事の内容や状況に最適な仕事場を選択できる環境こそが、これからの働き方において非常に重要となります。
コロナ禍が沈静化しても、従来の働き方に戻るのではなくテレワークを主体とした新しい働き方への変革が進み始めている
働く場所を状況や目的に応じて使い分けてこそ、真に効率の良い仕事や働き方と言える
そのためには、社内で共有すべき情報や機密情報などを外部に漏らさないインフラセキュリティやコンプライアンス、ソリューションの導入が重要となってきます。
しかしながら、こういったインフラやソリューションに関する知識およびノウハウは、一長一短には蓄えられません。
そのため、「形式知化」(言語化・視覚化・数式化・マニュアル化された知識としての共有)が重要と訴えています。
新たな働き方だからこそ、新しい知識と見識と技術によって価値観や企業体制をアップデートしなければならない
そして、これからの時代に必須となるのが5G通信の活用です。
これまでのテレワークのイメージは、
・従業員が自宅の回線を利用して在宅のまま仕事を行う
このような環境が多かったと考えられます。
しかしながら、こうしたワークスタイルには、
・回線の契約費用(コスト)を従業員に支払わせるものとなっている
……仮に企業がコストを負担したくても生活コストとの切り分けが難しい
・自宅に光回線を持っていない従業員も想定される
……この場合4G回線などが用いられるが、通信速度が十分に確保できない可能性がある
・テレワークが常態化した場合、回線容量が10〜20GB/月程度では不足する
……オンライン会議やファイルの送受信などで支障が出かねない
・従業員の自宅回線品質や技術レベルに影響される
……Wi-Fiやセキュリティに関する知識力によってはセキュリティリスクも増大する
こうした多くの課題が潜在的に放置されています。
そこで期待されるのが5Gというわけです。
上記のような状況を5G回線に置き換えると、
・回線契約は企業が行い、従業員に必要なコストとして管理することが容易になる
・業務が従業員の自宅の回線環境に左右されない
・容量単価が安く日々のテレワーク需要にも十分対応可能
・従業員に回線知識を必要としないため、セキュリティレベルも均一に保てる
・仕事場を自由に選択して利用するハイブリッドワークにも最適
このように、運用と管理において現在の課題の多くが解決可能となるのです。
働き方改革とは単なる精神論ではない。技術に裏付けられた進化があってこそ達成される
●制度、環境、そして文化の変革を
レノボ・ジャパンは説明会の最後をこのように締めます。
「テレワークを行うのは『人』。まずは企業文化を変えていかなければならない」
仕事の中には、工場勤務や技術職など、テレワークに向かない、もしくはテレワークができない職種も多くあります。
しかしながら、敢えてFace to Faceで業務を行う必要のない仕事も数多くあります。
人々がテレワークによって不安やストレスを抱えないためにも、社内風土を改善し、社内インフラを見直し、技術や制度を時代に合わせて更新していく柔軟性が必要です。
「これからはテレワークの時代だ」
このようなステレオタイプを押し通すのではなく、テレワークを包括できるフレキシブルなビジネスソリューションにアップデートするタイミングが来ているのです。
・まとめて簡単おさらい!始めよう!テレワークスタートガイド
執筆 秋吉 健
レノボ・ジャパンは6月30日、テレワークの普及促進および持続可能な働き方に関する説明会を開催しました。
2018年6月に成立し、2019年4月から働き方改革関連法が施行されましたが、奇しくも同年12月にコロナ禍が発生し、日本でも2020年からパンデミックによって半ば強制的に働き方の変革を余儀なくされました。
コロナ禍により、多くの企業が業務のテレワーク化を加速させました。
一時的かと思われていたテレワークを含むワークスタイルは、最初の緊急事態宣言が発令されてから1年以上が経過した現在、一般的な働き方として定着し始めています。
その一方で、テレワークでの効率的な働き方や安定化、多様化などが模索されるようにもなってきました。
私たちが目指すべき新しい働き方、持続可能な働き方とは、一体どのようなものでしょうか。
レノボが考える持続可能なテレワークスタイルとは何か
●レノボが提案する3つの「段階と要素」
レノボは今回、新たに3つの冊子を紹介しました。
・始めよう!テレワークスタートガイド 第三版
・新しい働き方を“当たり前”にする企業文化 テレワークを続けるためのヒント集
・テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測
これらの冊子は以下のランディングページからダウンロードできます。
https://www.lenovojp.com/business/special/116/
「始めよう!テレワークスタートガイド」は、
2019年の働き方改革関連法に合わせて作製されたものです。
しかしその後コロナ禍の発生とともに緊急対応としてのテレワークを盛り込んだ第二版が作製され、さらにコロナ禍が長期化するに従い、持続可能なテレワークについても盛り込んだ第三版が作製されるに至りました。
今回紹介された3冊の冊子の中では導入段階として読むべき冊子となっており、テレワークが社内で活用され始めた浸透段階においては、
「新しい働き方を“当たり前”にする企業文化 テレワークを続けるためのヒント集」
今回紹介したこの冊子を含め、
・テレワーク環境ガイド
・リモートコラボガイド
これらの冊子の参照を薦めています。
そして今回の説明会で最も多くの解説に時間を割いていたのが、テレワークの検討段階で参照すべき
「テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測」
この冊子でした。
テレワークやコロナ禍での新しい働き方は、3つの段階に分けて考える必要がある
世界的に進むテレワーク需要の中で、面白いデータがあります。
2020年にレノボが調査したデータによると、
「在宅勤務での生産性は、オフィスよりも下がる」
このように答えた人の割合は、世界各国では平均13%に収まっている中、日本だけが40%と特出しています。
これまで会社へ通勤し時間通りに動くという画一的な業務遂行を主体としてきた日本人にとって、突然のテレワーク化や働き方の変化は、戸惑いや勝手の違いによる効率の低下を強く意識させるものだったのです。
日本の企業文化が如何に現代の働き方にマッチしていなかったのかが如実に分かる
例えばテレワークによって、対面コミュニケーションが激減したことによるストレスや不安を感じているという人の割合は46%にものぼっています。
そのためレノボは、
・制度
・環境
・文化
これら3つの要素のいずれか1つでも欠けるとテレワークは実現できないとして、テレワーク導入の最初期段階となる検討段階の部分に着目し、テレワークの効率的な運用方法やあるべき姿を提示しています。
●働き方を変えるための指南書
「テクノロジーが変える私たちの働き方 数年先の将来に向けた8 つの予測」に示されたキーワードは以下の通りです。
・ハイブリッドワークが働き方の主役となる
・サードプレイスは機能別に組み合わせて使われる
・ワーケーションはオフィス機能の一部を代替する
・オンライン会議の質に重点が置かれる
・情報共有基盤の整備がビジネス推進の鍵となる
・5Gが働き方の柔軟性を大きく向上させる
・従業員が自宅で業務用PCをセットアップできるようになる
・従業員それぞれが自ら最適なIT環境を選ぶ
例えばハイブリッドワークとは、「会社で働くか、在宅で働くか」という二者択一ではない働き方を指します。
街のコワーキングスペースやサテライトオフィス、ホテルの客室など、仕事の内容や状況に最適な仕事場を選択できる環境こそが、これからの働き方において非常に重要となります。
コロナ禍が沈静化しても、従来の働き方に戻るのではなくテレワークを主体とした新しい働き方への変革が進み始めている
働く場所を状況や目的に応じて使い分けてこそ、真に効率の良い仕事や働き方と言える
そのためには、社内で共有すべき情報や機密情報などを外部に漏らさないインフラセキュリティやコンプライアンス、ソリューションの導入が重要となってきます。
しかしながら、こういったインフラやソリューションに関する知識およびノウハウは、一長一短には蓄えられません。
そのため、「形式知化」(言語化・視覚化・数式化・マニュアル化された知識としての共有)が重要と訴えています。
新たな働き方だからこそ、新しい知識と見識と技術によって価値観や企業体制をアップデートしなければならない
そして、これからの時代に必須となるのが5G通信の活用です。
これまでのテレワークのイメージは、
・従業員が自宅の回線を利用して在宅のまま仕事を行う
このような環境が多かったと考えられます。
しかしながら、こうしたワークスタイルには、
・回線の契約費用(コスト)を従業員に支払わせるものとなっている
……仮に企業がコストを負担したくても生活コストとの切り分けが難しい
・自宅に光回線を持っていない従業員も想定される
……この場合4G回線などが用いられるが、通信速度が十分に確保できない可能性がある
・テレワークが常態化した場合、回線容量が10〜20GB/月程度では不足する
……オンライン会議やファイルの送受信などで支障が出かねない
・従業員の自宅回線品質や技術レベルに影響される
……Wi-Fiやセキュリティに関する知識力によってはセキュリティリスクも増大する
こうした多くの課題が潜在的に放置されています。
そこで期待されるのが5Gというわけです。
上記のような状況を5G回線に置き換えると、
・回線契約は企業が行い、従業員に必要なコストとして管理することが容易になる
・業務が従業員の自宅の回線環境に左右されない
・容量単価が安く日々のテレワーク需要にも十分対応可能
・従業員に回線知識を必要としないため、セキュリティレベルも均一に保てる
・仕事場を自由に選択して利用するハイブリッドワークにも最適
このように、運用と管理において現在の課題の多くが解決可能となるのです。
働き方改革とは単なる精神論ではない。技術に裏付けられた進化があってこそ達成される
●制度、環境、そして文化の変革を
レノボ・ジャパンは説明会の最後をこのように締めます。
「テレワークを行うのは『人』。まずは企業文化を変えていかなければならない」
仕事の中には、工場勤務や技術職など、テレワークに向かない、もしくはテレワークができない職種も多くあります。
しかしながら、敢えてFace to Faceで業務を行う必要のない仕事も数多くあります。
人々がテレワークによって不安やストレスを抱えないためにも、社内風土を改善し、社内インフラを見直し、技術や制度を時代に合わせて更新していく柔軟性が必要です。
「これからはテレワークの時代だ」
このようなステレオタイプを押し通すのではなく、テレワークを包括できるフレキシブルなビジネスソリューションにアップデートするタイミングが来ているのです。
・まとめて簡単おさらい!始めよう!テレワークスタートガイド
執筆 秋吉 健