栃木県は新型コロナウイルスのワクチン接種の動きを加速させようと大規模接種会場の開設に向けて準備を進めています。

県は高齢者への接種を加速させるため、宇都宮市のとちぎ健康の森に大規模接種会場「とちぎワクチン接種センター」を開設します。

この会場での接種が割り当てられているのは18の市と町で、合わせて1万2,550回分が配分されます。

予約の開始日は自治体によって異なります。

このうち宇都宮市や佐野市など8つの自治体ではすでに予約が始まっていますが、とちぎテレビの調べによりますと、8日午後3時半現在、いずれの市・町でも予約は埋まっていないということです。

益子町は接種を待つ人を対象に順次連絡を行います。

那須烏山市は受付開始日が決まっていません。

栃木市はこの接種会場までの無料送迎バスを運行します。出発地点は栃木警察署跡地で乗車には市のコールセンターからの予約が必要です。

県は7月末以降、この大規模接種会場で一般の接種も実施する方針です。

65歳以上の高齢者向けワクチン接種をめぐっては1回目の接種を終えた人の割合が7日時点で栃木県が最下位であることが政府の統計でわかりました。

理由について県は「国の指標を示すワクチン接種記録システム・VRSへの登録が進んでいない」などを挙げ、すでにVRSへの登録を市や町、医療機関に要請しました。

市や町は計画の前倒しを進めていて、県の大規模接種会場と合わせて政府目標の7月末までの完了を目指しています。