「さすがに早すぎる」ファンも呆れ...DeNA「自力優勝消滅」もう目の前 防御率・失点「リーグ最悪」の深刻
プロ野球のDeNAは2021年5月11日、横浜スタジアムで巨人と対戦し2−4で敗れた。
先発・大貫晋一(27)が6回5安打2失点と試合を作ったものの、同点の9回に守護神・三嶋一輝(31)が1死から2本連続ソロ本塁打を浴び逆転された。チームはこれで3連敗となり、12日の巨人戦で敗れ、首位阪神が勝つか引き分けると41試合目にして自力優勝の可能性が消滅する。
守護神15試合ぶりの自責点が重く...
2−2の同点で迎えた9回、守護神・三嶋がまさかの連続弾を浴びた。
三嶋は先頭スモーク(34)を見逃し三振に打ち取るも、6番・若林晃弘(27)に145キロのフォークをライトスタンドに運ばれた。そして続く吉川尚輝(26)にはレフトスタンドにソロ本塁打を浴びた。これまで不振のチームを支えてきた守護神の15試合ぶりの自責点。まさかの連続アーチにスタジアムが凍りついた。
打線は得点機会にあと1本が出なかった。
同点の2回には1死3塁のチャンスで嶺井博希(29)が放った打球はセンター前に抜けるかと思われたが、これを巨人2塁手若林が飛びついてキャッチしホームに送球。ホームを狙ったソト(32)はスライディングすることなくタッチアウトとなり追加点はならなかった。
チーム防御率、失点ともにリーグワースト
5回にはオースティン(29)のタイムリーで同点に追いつき、なおも1死1、2塁とチャンスが続いた。だが、続く牧秀悟(23)、ソトが凡退。7回には再び1死1、2塁と得点圏にランナーを進めるも、クリーンナップの佐野恵太(26)、牧が打ち取られ、逆転の機会を逸した。
今季は新型コロナウイルスの影響で外国人選手が開幕から出遅れ、チームの不振のひとつの要因となった。ソト、オースティンは4月13日に1軍に昇格し、打線に厚みが増したものの、深刻なのが投手陣だ。チーム防御率4.62、189失点はいずれもリーグワーストと低迷している。
先発陣の不振が続く中、リリーフ陣に大きな負担がかかっている。チームは11日時点で40試合を消化し11勝に留まるも、セットアッパー山崎康晃(28)はすでに21試合に登板。今季は特別ルールが適用され延長なしの9回打ち切りのため、積極的に「勝ちパターン」投手を起用するケースが増えているが、リリーフ陣の「登板過多」を心配するファンも。
今季、対巨人戦は5敗2分けでいまだ白星がない。12日の巨人戦で敗れ、首位・阪神が勝つか引き分ければ41試合目にして自力優勝の可能性が消滅する。5月中旬での自力V消滅危機にインターネット上ではDeNAファンから「さすがに早すぎる」「フロントはどう考えているのか」などの声が上がっている。