台湾でも新型練習機の開発が進んでいます。

台湾独自の「経国」ジェット戦闘機がベース

 台湾(中華民国)国防部は2021年3月3日(水)、開発中のT-5「勇鷹」高等ジェット練習機の試作機2機による試験飛行の様子を公開しました。


台湾が自主開発したT-5「勇鷹」高等ジェット練習機(画像:中華民国国防部)。

 T-5「勇鷹」は、台湾の漢翔航空工業(AIDC)が中心になって開発した双発複座のジェット機で、英語名の愛称は「ブレイブ・イーグル」といいます。

 基本設計には、台湾初の国産ジェット戦闘機F-CK-1「経国」戦闘機がベースになっているものの、アビオニクスの更新や燃料搭載量の増大などの改良が施されているとのこと。また飛行安定性を高めるために主翼形状も改められているそうです。

 すでにT-5「勇鷹」は2020年6月10日に初飛行しており、台湾空軍は現用のAT-3「自強」高等練習機や、F-5「タイガーII」戦闘機の複座仕様などを同機で更新する計画としています。