サイバー犯罪被害が急増! ノートンライフロックが個人情報の不正利用による被害をサポートする新たなサービス

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今年は新型コロナウイルス感染症の流行で、多くの企業が感染症防止対策の一環としてテレワークを導入した。

在宅勤務が広がりをみせる一方で、これまでになかった様々なトラブルや問題が発生することになった。
そのひとつにサイバー犯罪による被害がある。

インターネットやスマートフォンの普及によりサイバー犯罪は年々増加傾向にある。
とくに、まだ記憶に新しい「ドコモ口座」を悪用した不正送金もあった。

サイバー犯罪の種類と手口は様々あるが、その原因となるのが「個人情報の流出」だ。

個人情報の流出は、100%防ぐことが不可能ともいわれている。
そんな中、ノートンライフロック(旧:シマンテック)は、個人情報の流出の有無をモニタリングし、仮に個人情報が流出して不正利用による被害を受けた場合、「復旧支援スペシャリスト」がトラブル解決に向けて電話でサポートするサービスを新たに開始する。


●個人情報の流出を検知・通知し、電話サポート
ノートンライフロックは2020年11月19日に、都内で新製品発表会を開催し「ノートン ID アドバイザー Powered by Lifelock」を2020年11月26日(木)に発売することを発表した。

Windows、Mac、iOS、Androidに対応し、想定販売価格は1年版が3,780円、3年版が8,980円(いずれも税抜き)で、全国の家電量販店で販売される。

また、全国のauショップ、au オンラインショップ、KDDIおよび沖縄セルラーの直営店で販売される「ダークウェブ モニタリング プラス Powered by ノートンLifelock」も同時に発表した。
こちらは、2020年11月27日(金)発売で、iOSとAndroidに対応、2年1アカウント版をラインアップし想定販売価格は6,160円(税抜き)の予定。

いずれの製品も、通常アクセスできるサイト「サーフェイスウェブ」に加え、特殊な環境でのみアクセスできる「ダークウェブ」も監視対象とし、個人情報流出の検知や通知をしてくれるというもの。


監視する情報を自身で登録できる


製品利用者は、ブラウザやアプリから監視したい個人情報を登録する。
登録できる内容は以下の通り。
・クレジットカード番号(最大10件)
・銀行口座(最大10件)
・メールアドレス(最大5件)
・住所(最大5件)
・電話番号(最大5件)
・保険番号(最大5件)
・運転免許証番号(最大1件)
・ゲーマータグ(最大10件)
登録した情報の流出が検知された場合、メールとアプリに通知が届くという仕組みだ。


電話サポートのイメージ


万一、不正利用の被害を受けた場合、「復旧支援スペシャリスト」が電話でサポートしてくれる。
トラブル解決に向けて、製品利用者(被害者)とクレジットカード会社や金融機関、公的機関など関連する機関との三者通話をする場合もあるという。
この復旧支援スペシャリストによる電話サポートは365日で、10時〜19時の間で受けられる。


●サイバー犯罪は大幅な増加傾向
YouTube Liveでも配信された発表会では、ノートンライフロックのマーケティング部 部長 古谷尋氏が登壇し、コロナ禍におけるサイバー犯罪と個人情報流出について報告した。


ノートンライフロック マーケティング部 部長 古谷尋氏


古谷氏は、近年インターネットバンキングの不正送金やクレジットカードの不正利用が増加傾向にあると指摘した上で、フィッシング詐欺によって個人情報が流出し、また流出した個人情報が専用ソフトや特殊なブラウザで閲覧できるという「ダークウェブ」で売買されていることを説明した。

古谷氏によると、個人情報を盗んだサイバー犯罪者自身が不正利用する場合もあるが、盗んだ個人情報を「ダークウェブ」で違法に売買している場合が多いという。


個人情報流出から不正利用被害までのイメージ


流出した個人情報は「ダークウェブ」内の「闇サイト」のような場所での売買が横行しているという。通常のネットユーザーは、一般に公開されている「サーフェイスウェブ」や、パスワードでロックされた会員サイトなどの「ディープウェブ」を利用しているため、「ダークウェブ」で行われている違法な行為には気付きにくい。


「ダークウェブ」では日本人の個人情報も売買されている


2020年4〜8月の5カ月間に、「ダークウェブ」で新たに販売されていることが確認された日本人のログイン情報は95万1224件で、クレジットカード番号は3万4473件にも上るという。


●パスワードリスト通知機能も近日追加
今回発表された新製品「ノートン ID アドバイザー Powered by Lifelock」は、
こうしたサイバー犯罪の被害を未然に防ぐために、「ダークウェブ」も監視対象にし、万一被害に遭った際は、スペシャリストによる電話サポートが受けられるという。

古谷氏に次いで登壇した、ノートンライフロック プロダクトマーケティング部 部長 住山望氏は、製品の概要や実際の操作について解説した。


ノートンライフロック プロダクトマーケティング部 部長 住山望氏


ダークウェブを監視するモニタリング機能や、復旧支援サポートは前述の通りだが、住山氏は近日リリース予定の新機能「パスワードリスト通知」についても解説した。

サイバー犯罪者は、入手したメールアドレスとパスワードの組み合わせを「パスワードリスト」に集約し、その「パスワードリスト」もまた「ダークウェブ」内で売買されており、サイバー犯罪で使用される可能性がある。


パスワードリストによる攻撃


「パスワードリスト通知」機能は、メールアドレスとパスワードの組み合わせが「パスワードリスト」として見つかった場合、利用者に通知する。

通知後、確認コードによる本人確認を経て、検知されたユーザー名やメールアドレスに加え、パスワードの一部が表示されることで、利用者は速やかにパスワードを変更してサイバー犯罪に遭うリスクを低減できる。

●個人情報の漏えい問題は身近な存在
発表会では、お笑いコンビ和牛の水田信二さんと川西賢志郎さんが「特別復旧支援スペシャリスト」としてゲスト出演した。トークセッションの中で、昨年によしもとの若手芸人100人にメールアドレス流出チェックを実施したところ、35人のメールアドレスが流出していることがわかったという。

そして今回、水田さんと川西さんのメールアドレス流出チェックを実施したところ、川西さんのメールアドレスの流出が発見されるという結果に。


川西さんのメールアレス流出が発覚


和牛のふたりは、身近なところでアカウントの乗っ取りなどの話も聞いたことがあるなどの個人情報流出にまつわるエピソードも披露した。

ノートンライフロックでは、ウェブサイトで簡単にメールアドレス流出チェックが可能なページを用意しているので、ぜひ試してみてほしい。

個人情報流出チェックページ | ノートン
ノートン ID アドバイザー


執筆:S-MAX編集部 2106bpm