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ダブル・シェブロンとの類似性

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フランスの裁判所は、ポールスターのロゴがシトロエンに似ているとして、フランス国内での使用を一時的に禁止した。

両社のロゴをめぐる法的な争いは3年間にわたり続いてきたが、裁判所は自国の自動車メーカーに味方した。

ポールスターのロゴ

2017年の公式法廷文書によると、シトロエンの親会社であるPSAグループは、ポールスターの親会社であるボルボに対し、2つのシェブロンで構成されたクロス状のロゴの使用をやめるよう求めたという。

PSAの主張では、ポールスターのロゴは、121年の歴史を持つシトロエンの「ダブル・シェブロン」と、高級車ブランドのDSのロゴに似ているとしている。

ボルボは、ロゴは類似していないとしてこれに応じなかったが、PSAは欧州連合知的財産庁に申請し、法的な争いに発展した。

結果として、フランスの裁判所はポールスターに対し、年間広告費の0.05%にあたる15万ユーロ(1866万円)と弁護士費用の7万ユーロ(871万円)をシトロエンに支払うよう命じた。

また、ポールスターは2020年7月の裁判所命令発令から6か月間、フランス国内でのロゴの使用を禁止された。

フランス国内では事業予定なし

これがフランスにおけるポールスターの参入にどう影響するのかは不明だが、同社の広報担当者はAUTOCARに対し次のように語っている。

「ポールスターはフランスでは事業を行っておらず、その予定も現在はありません。また、シトロエンが発端となったロゴの使用に関する訴訟は進行中です」

シトロエンのダブル・シェブロン

「この訴訟の詳細についてコメントすることはできませんが、わたし達は、ポールスターのブランドとロゴの地位を強く信じています」

「わたし達は、電動モビリティの知名度を高める野心的な計画を持った刺激的なブランドとして、既存の自動車メーカーから注目を集める可能性があることを認識しています」

「本件はフランスのみに関連しており、他の国には適用されません」

ポールスターはもともと、2009年にボルボのパフォーマンス・サブブランドであるポールスター・パフォーマンスとして設立された。現在のロゴは、2017年に1つのメーカーとして独立した際に導入されたものだ。

AUTOCARはシトロエンに対し、コメントを求めている。