J-Beauty(ジェイビューティ)の世界進出を支援する、ひとつの架け橋が誕生した。

DIGIDAY[日本版]を運営する株式会社メディアジーンは9月30日、米DIGIDAYの姉妹サイト「Glossy(グロッシー)」の日本版となる、「Glossy Japan(グロッシージャパン)」をローンチ。米Glossyは、多くの業界リーダーたちをオーディエンスとして抱える、ファンション・ビューティ・ウェルネスに特化したB2Bオンラインメディアだ。

Glossy Japanでは、本日のサイトローンチに先駆けて、9月16日に代理店向けの事業説明会を実施。そこに、DIGIDAY MEDIA(ディジデイ・メディア)社にて米Glossyの編集長を務めるジル・マノフ氏(ビデオ出演)、Glossy Japan事業責任者を務めるメディアジーン執行役員兼メディアプランニング部門長の冨樫恵衣、Glossy Japan編集長の山岸祐加子の3名が登壇し、それぞれの立場から、この新しいB2Bオンラインメディアの戦略と抱負について語った。

日本版では、ビューティ・ウェルネスに特化



「Glossyの強みは『視点』だ」と、ジル・マノフ氏は同イベントで説明する。テクノロジーを通して、いまその業界に影響を与えているものを捉え、常に批判的な視線で、ステークホルダーすべてに訴えかけているという。そんな、米Glossyで、いまホットなトピックのひとつとなっているのが、日本のビューティブランドを示すJ-Beautyだ。

「日本から発信されるビューティ情報は、我々のGlossyにぴったりだ」と、事業説明会でマノフ氏は語る。「ファッションもビューティも最先端の国へ、新しい拠点がおけることにワクワクしている」。

Glossy Japanは、米版と比較して、よりビューティ・ウェルネスに特化した展開を考えている。そのうえで、今後、日米編集部の相互連携を深め、お互いにコンテンツのやり取りも行っていくという。

「我々のキーワードは、グローバル&テクノロジー」だと、Glossy Japan事業責任者の冨樫は語る。「Glossy Japanに集まった知見やネットワークを用い、さまざまな形で日本のビューティ&ウェルネス業界を活性化していきたい」。

10/15には、第1回インスタライブを予定



Glossy Japanの目指すところは、ビューティ・ウェルネスの未来を考える、メディア&コミュニティの育成だと、同誌編集長の山岸は説明する。実際、Glossy Japanのメディアサイトが設置されているのは、メディアジーンが運営するメディア、MASHING UP(マッシングアップ)のサイト内だ。一般的な情報サイトとは異なり、「多様な視点で社会課題を捉え未来を考えるプロジェクト」と位置づけられているMASHING UPは、メディア運営と同じくらいに、イベントを中心としたコミュイティ運営を重視している。

イベントおよびコミュニティは、Glossy Japanでもコンテンツの大きな目玉のひとつだ。そのキードライバーとなるのが、インスタグラムだと山岸は語る。

Glossy Japanでは、本日のサイトローンチに先行して、事業説明会の開催された16日から、公式インスタグラムアカウントの運用開始。そこで、すでに第1回の「インスタライブ」イベントの告知もされている。テーマは、「Z世代&ミレニアル世代へのD2Cブランド戦略」。日本で生理周期に着目したサプリメントブランドを展開しているハヤカワ五味氏、米・サンフランシスコで日本のコスメとスキンケアのキュレーションプラットフォームを運営している高橋クロエ氏が登場し、日米のD2C事情の比較についてトークが繰り広げられる予定だ。

「より良い未来をオーディエンスとともに」



「今年は、コロナの影響で世界が一変した。ビューティ・ウェルネス業界も大きな変化を迎えている。そんな今だからこそ、未来に向けて新しい一歩を踏み出すときだと思う」と、事業説明会の締めくくりとして、山岸は語った。「より良い未来をオーディエンスとともに考えていき、そのヒントを見つけていきたい」。

Written by 長田真