16日にスペインリーグでレアル・マドリーの優勝が決まりました。各国ともいよいよ2019-2020シーズンの終盤戦に突入しています。

その中で気になるのは日本人選手の動向です。ただでさえ、新型コロナウイルスの影響が残り、さらに来年に延びたユーロの影響で開幕が早まって、選手が移籍しにくい状況になっていると思います。

そういう状況の中、FC東京の橋本拳人がロシアのFCロストフに移籍したというのは素晴らしいことです。Jリーグで活躍していた選手は海外のリーグでもしっかりプレーできるということを示してほしいと思いますし、橋本もレベルアップするでしょう。ぜひがんばってほしいと思います。

一方で、すでにヨーロッパでプレーしている選手には明暗分かれるシーズンになりました。さすがという貫録を見せたのは岡崎慎司です。2019年7月、マラガに移籍したもののクラブのミスで選手登録できず、9月に2部のウエスカに入団。バタバタが続いていたので普通だったら調子を落としても不思議ではありませんでした。

ところが岡崎はしっかり結果を出しました。スペイン1年目で10点以上を挙げたことで確実に評価されたことでしょう。このままウエスカでプレーするのか、あるいは別のチームに行くのか分かりませんが、健在ぶりを証明したので来季も楽しみです。

冨安健洋はまた評価を上げました。ボローニャの次のステップも見えてきていることでしょう。ミラン戦では強烈なミドルシュートも披露しましたし、21歳とまだ若いので、引く手数多(あまた)だと思います

吉田麻也は1月にサンプドリアに移籍すると半年でしっかりとレギュラーの座を掴みました。チームは失点の多さに苦しんでいますが、吉田は十分に価値のあるところを示しています。

そういう将来が明るい選手とは対照的なのが、所属チームがなくなってしまった長友佑都と、サラゴサでゴール数を含めて結果を出していない香川真司です。

日本のファンとしては現役最後にまた日本でプレーしてほしいという願いがあるかもしれません。ただ、ヨーロッパに渡ったのは香川が2010年、長友は2011年と、2人とも日本でのプロ生活よりも海外でプレーしている期間のほうが長くなっています。もしかすると日本よりもヨーロッパのほうが、いろんな事情が分かるようになっているかもしれません。

そういう側面とともに、2人の年俸はヨーロッパのクラブでないと支払えないレベルだったのではないかとも想像しています。もっとも、2人の高額な年俸を払えるクラブがJリーグにもあることは間違いありません。ですから戻ってくる環境もあると思います。

ヨーロッパに留まるか、あるいはJリーグに戻ってくるのか、それは2人の決断が尊重されるべきです。でも僕としてはどこで、あるいはどんなカテゴリーでプレーするにせよ、一番大切だと思うことがあります。

それはちゃんと出場機会があり、プレーをファンに見せられるということ。そういうチームに行くのがいいのではないかと思いますし、そういうクラブが現れてほしいと心から願っています。