●白濱亜嵐、片寄涼太の頼り甲斐実感

GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、劇団EXILEなどのメンバーが集結した、映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』が3月13日に公開される。同作は、2019年にドラマ・映画で「王子が大集合」として話題を呼んだ『PRINCE OF LEGEND』の続編でありながら、また一味違った作品となっている。片寄涼太演じる朱雀奏を筆頭に、王子たちが切磋琢磨する聖ブリリアント学園へ、白濱亜嵐演じる貴族・ドリーが宣戦布告する…という、緊迫感あふれる物語となっている。

今回は、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーで、聖ブリリアント学園のTeam ネクストとして活躍する、ダンス王子ゴールド・日浦海司役の藤原樹、ダンス王子ブラック・小田島陸役の長谷川慎にインタビュー。撮影の裏話や、芝居に感じた思い、撮影で実感した先輩の凄さについて話を聞いた。



○■また違った『PRINCE OF LEGEND』の世界

――いろいろ盛り沢山なすごい作品だったと思うのですが、お二人が完成作を観た印象はどうでしたか?

長谷川:前作の『PRINCE OF LEGEND』の流れで、一昨年に撮っていたところも多かったので、「やっと公開したな」という感覚もありましたし、完成した作品を観たときに「若いな」と思うシーンもありました(笑)。ドラマの方が最近の撮影なので、自分で見ると時系列的には少し不思議でしたね。でも、また違った『PRINCE OF LEGEND』の世界で面白いなと思いました。

藤原:Team ネクスト(吉野北人、藤原、長谷川)と、竜(川村壱馬)の4人で撮影することが多かったので、他のシーンも含めて「映像になったらどうなるんだろう」という気持ちでしたが、こんなに盛り沢山の映画は観たことないと思いました(笑)。情報量が多すぎて、台本だけだと「どうなるんだろう」と思っていたんですけど、映像を観たら”PRINCE OF LEGENDスタイル”というか……盛り沢山なんだけど、わかりやすくて、幅広い層の方に入り込んでいただけるんじゃないかと思いましたし、何より王子だけでなく貴族もすごくかっこよかったです。亜嵐さんがすごかった!





――白濱さんもインタビューでお二人のことをすごく褒めてらして。

藤原:本当ですか!

――「ルックスも端麗だし、踊れるし、いい意味で自我が湧いてきだしたらもっと化ける」とおっしゃってました。

2人:お〜!!

長谷川:嬉しい!!

藤原:すごいね。

――逆に、今回の映画・ドラマを通じて、先輩に「すごいな」と思ったところはどんなところでしたか?

藤原:僕らはサポートメンバーをやらせてもらっていたので、片寄さんも亜嵐さんも昔から知ってて、すごくよくしてもらっていました。お二方とも、それこそ王子のようで、いつも周りに気をかけて、僕ら後輩にも優しく気を使ってくれる先輩で、頼り甲斐があるんです。今回の撮影でもリーダーとして引っ張ってくださったので、本当に尊敬できる先輩です。亜嵐さんは、普段からすごく明るくて、現場を盛り上げていて。僕らより忙しい仕事の中で、撮影現場に来て、貴族として「いい作品にしよう」と引っ張ってくださったので、本当に見習わないといけないことばかりだと感じました。





長谷川:僕、びっくりしたんですけど、最初の撮影で亜嵐さんのシーンを見たときに、本当に「貴族だ!」と思ったんです。役になりきるのは当たり前なのかもしれないけど、驚くくらいに入り込んでいて、「すごくカッコ良いな」って!

藤原:みんな思ってた。現場にいた人はみんな!

――どれくらい入り込まれていたんですか?

藤原:カットがかかったら亜嵐さんに戻るんですけど、撮影中は貴族なんです!

長谷川:まとっているオーラが金色みたいな……もう、オーラが見えました!(笑) それくらい、ドリーという役を作り込んで、ちょっとした言い回しも役に入り込んで演じ切っていた姿を見て、とても刺激を受けました。





――今回お二人は『PRINCE OF LEGEND』に最初から関わられてますが、たとえば『HiGH&LOW』のように、LDHさんの取り組むプロジェクトに関わりたいという思いはあったんですか?

長谷川:LDHのプロジェクトとしては『HiGH&LOW』が大きかったと思うのですが、THE RAMPAGEのメンバーが出演していて、羨ましいなと思う部分はあったので、別の企画として『PRINCE OF LEGEND』に携わることができて、嬉しかったです。

藤原:HiGH&LOWは早い段階でTHE RAMPAGEのメンバーも出ていたので、僕らも出たい気持ちはすごくあったんですけど、逆に『HiGH&LOW』とは別の、王子の物語に出させていただけて、純粋に嬉しかったですね。

●最初は「まさか、LDHが王子様!?」

――「王子」という設定を聞いたときにはどういう感想でしたか?

藤原:「まさか、LDHが王子様!?」というのはありました。

長谷川:今となってはもう、すごく馴染んできて、「王子のみなさん」と言われても「はい!」と答えるような……違和感がなくなってきました(笑)。

藤原:取材中に、「王子はこちら」と案内されるもんね(笑)。

長谷川:”王子”が普通になってきたのかな(笑)。





――確かに、記事を書いている方も違和感がなくなってきています。今作ではバスケシーンもありましたし、ダンスシーンも前作より増えてたのかな? と思いましたが。

藤原:ダンスシーンは、正直、1番気持ちが楽でした。

長谷川:本業なんで! でもバスケは苦戦しましたよね。

藤原:ちょっと難しかったです。

長谷川:練習する期間も2〜3日くらいだったんですが、動きとしてのパターンもけっこうあって。

藤原:何十種類もありましたね。北人さんがバスケをやっていたので、そこで引っ張ってくれました。

○■THE RAMPAGE 4人のシーンは普段通り

――映画、ドラマと、Team ネクスト&京極竜で、THE RAMPAGE 4人のシーンが多かったように思いましたが、普段の活動と雰囲気が違うことなどはあったんですか?

藤原:一緒だよね。

長谷川:普段通り!

藤原:撮影もTHE RAMPAGEの4人しかいなかったので、合間に楽曲の振り合わせもできるくらいでした。

――撮影を通じて、互いに発見したところは?

藤原:まこっちゃんは、前作からの撮影の間にYouTubeドラマ(『主人公』)を経験していたので、見違えるほどに変わってました!

長谷川:えっ、嬉しい!!

藤原:前よりも、もっと一緒に演じやすくなってた。役に入り込んでた。

長谷川:僕もドラマを経験して臨めたということもありますし、北人さんも壱馬さんも樹さんも、お芝居に対しての取り組み方や考え方が成長した状態での撮影だったと思うので、前作に比べて、みんなでレベルアップできていたのかな、と思いました。Team ネクストとしては、前作の初々しい感じも役に合っていたのかもしれないけど、やっとスタートラインに立てたのかな、と。





――自分たちを謙虚に見つめられているんですね。作品を通しての、おすすめシーンなどはありましたか?

長谷川:亜嵐さんの裸! すごかったですね。

――同性から見ても!

藤原:見とれちゃいました。

長谷川:「すごいな!」と思いました。完璧! かっこよくて、筋肉バキバキで、最強じゃないですか!

――THE RAMPAGEさん内でも筋トレは流行ってるのかな? と。

長谷川:あそこまではできないですけど、やっています!

藤原:僕も、けっこう頑張っていました。亜嵐さんのようになりたいですよね。

長谷川:亜嵐さん、憧れます。すごくきれい! 僕も上半身を見せるシーンがあったら、全力で鍛えます。

藤原:僕も鍛えます(笑)



――それでは、最後に作品を楽しみにしている方へのメッセージをいただければ。

藤原:前回は1人のヒロインをみんなで取り合うストーリーだったのが、また今回は全く違う、男だけのバトルになっています。今までにないような映画になったと思いますし、一人ひとりのキャラも個性豊かで、『PRINCE OF LEGEND』の世界観が入った貴族が出てくるし、もちろん王子たちも集結して、戦隊ヒーローのような感覚で観れると思います。前作を観ている方にはいろんな楽しみ方もできますし、前作を観ていない方でも絶対楽しめる映画なので、ぜひたくさんの方に観ていただいて、またさらに続くように、映画が盛り上がればと思います。

長谷川:前作から観ている方はもちろん、今回の『貴族降臨』を楽しめると思いますし、観ていない方も「こういう映画があるんだ」と、新しいエンターテインメントという感覚で観ていただけると思います。ドラマでは出てこなかった王子たちも、映画『貴族降臨』で戻ってくるので、特に奏様の登場シーンでは、生徒の一人になって「来た!!」という気持ちになってもらえると思います。今までの作品に加えて、さらに友情などの感動する部分もたくさん盛り込まれてるので、ぜひいろんな方に観ていただきたいです。

■藤原樹

1997年10月20日生まれ、福岡県出身。2014年よりTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活躍する。主な出演作にドラマ『PRINCE OF LEGEND』シリーズ(18年〜19年)、映画『PRINCE OF LEGEND』(19年)、方南ぐみ企画公演 朗読劇『青空』(19年)、朗読劇 BOOK ACT『もう一度君と踊りたい』(20年)など。

■長谷川慎

1998年7月29日生まれ、東京都出身。2014年よりTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活躍する。主な出演作にドラマ『PRINCE OF LEGEND』シリーズ(18年〜19年)、映画『PRINCE OF LEGEND』(19年)、YouTubeドラマ『主人公』(19年)など。

スタイリスト:小野塚雅之 ヘアメイク:JANET、ウエノアヤコ(KIND)