佐藤浩市

写真拡大 (全19枚)

東京電力・福島第1原発事故を描いた映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」のワールドプレミアが、24日の都内で行われ、キャストの佐藤浩市渡辺謙吉岡秀隆緒形直人平田満萩原聖人佐野史郎安田成美のほか、若松節朗監督らも登壇した。

ジャーナリストの門田隆将氏によるノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」が原作。原発事故の現場において…メルトダウンと水素爆発を防ごうと残り続けた名もなき人たちを、海外メディアは敬意を込めて「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」と呼んでいたそうだ。

渡辺謙

映画「Fukushima 50」ワールドプレミアにて


"英語表記"の映画タイトルについて、渡辺が説明した。

「先日(1月22日から始まったキャンペーン)、福島の郡山でスタートしたこの作品が、今日の東京に来て、来月から全国で公開されます。そして、もう1回、世界に届けるものとなります。そういうためにも英語表記になっています」とタイトルの流れを話した。そして会場アナウンスで、改めて「世界73ヶ国で公開されます」と今後の上映計画も明かされた。

続けて「フクシマというワードは、今は、なかなかポジティブには扱われていない」と持論。「でも、この映画を観てもらったら、もしかしたら、世界を救ったことになるのかも…見方が変わるかもしれない。そういう思いでこの映画を届けたい。このFukushima 50という意味が本当になっていくんじゃないかなと思っています」と口にした。



佐藤も深いメッセージを語りかけた。

「災害というものは、いつも深い傷跡、爪跡を残します。でも、その負の遺産を我々人間のほんの少しの努力で、遺産として明日へ、そして未来へバトンを渡すことが出来ると思っています」と考えを示した。

「この負の遺産を明日への遺産に変えられるよう、皆さん、願ってください」と強く訴えていた。

なお、今日のワールドプレミアの演出には、本作で映画音楽に初挑戦した世界的ヴァイオリン奏者・五嶋龍、国内外で活躍するチェロ奏者・長谷川陽子、音楽を担った岩代太郎が指揮するオーケストラ・東京フィルハーモニー交響楽団の演目もあり、初お披露目に一層の華を添えていた。

▼ 岩代太郎が指揮するオーケストラ・東京フィルハーモニー交響楽団の演目もあった


映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」は、3月6日から全国でロードショー。

▼ (後列左から)佐野史郎緒形直人平田満萩原聖人、若松節朗監督
(前列左から)吉岡秀隆佐藤浩市渡辺謙安田成美






▼ 映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」予告映像


■関連リンク
映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」 - 公式WEBサイト