井上尚弥(右)【写真:Getty Images】

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ボブ・アラム氏が称賛「ナオヤ・イノウエは一世代に一人のタレントだ」

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝でノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収めたWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)。試合後には米興行大手「トップランク」と複数年契約を結んだことが発表された。世界最速の3階級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)もプロモートする同社総帥ボブ・アラム氏は井上について「人々が目撃しているのは史上最高の偉人」と手放しで絶賛している。

 オスカー・デ・ラ・ホーヤ、マニー・パッキャオ、そして、フロイド・メイウェザーというレジェンドのプロモートしてきた総帥は、新たに契約を結んだ井上に最大限の称賛を与えていた。トップランク社公式ツイッターでは「ボクシングについて知る男からの称賛が…」というメッセージとともに、アラム氏の井上評を紹介している。

「人々が目撃しているのは史上最高の偉人だ。歴史的なキャリアの全盛期に差しかかろうとしているのだ」

「ナオヤ・イノウエは一世代に一人のタレント。このようなファイターは10年に一度登場する」

 伝説的名手のマッチメークを手がけてきた87歳の大物は手放しで絶賛している。WBSS決勝の舞台にやってきたのは、同社のトッド・デュボフ社長。井上との複数年契約合意を明らかにした上で、来年の2試合を米国開催する方針を明らかにしている。

 バンタム級ではWBO王者ゾラニ・テテ(南ア)、WBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)、前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)、五輪連覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)という実力者が井上戦を熱望する中、百戦錬磨のアラム氏は「ボクシング史上最高の偉人」と最大級の評価を与えた井上のキャリアをどう描いていくのか。(THE ANSWER編集部)