婚活中の女性から、知り合った男性のLINEについて返事に困るというご相談をいただくことがあります。見せていただくと「おはよう」「こんばんは」だけとか、何かの写真だけが送られてくるというもの。リアクションに困りますよね。果たして彼らはコミュニケーション力がないポンコツなのでしょうか?

挨拶だけのLINE。コミュニケーションスキルが乏しい男性なの?

「いい人なんだけど…...」この男はありなの?なしなの?

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

婚活をすると無限に出会いがあります。その一方で、相手のマイナス面が気になりだすと、いい男はほとんどいません。明らかに失礼な態度をとる男性もいれば、決定的に合わないわけではないけれども可もなく不可もなくの男性もいるなど、膨大な数の男性の中から結婚相手を選ぶのに非常に悩むことが多いでしょう。

“いい人なんだけれど、好意も持ってくれているかもしれないけれど、ちょっとな…...”とステータス保留の男性だけが増えていってしまって、決められないという方もいるでしょうね。

結婚相談所で婚活中の女性からご相談いただく「ちょっと……困る」という男性の話を聞くと、LINEがかみ合わないという悩みを持つ方が多いです。LINEを見せていただくと、「おはよう」「こんばんは」だけ送ってくる男性がいるのです。返事に困りますよね。

初めのころは同じように「おはよう」と返していたものの、だんだんこの一方的なやり取りが面倒くさくなったり、重く感じてしまったりと、いい人なんだけれどこの人をどうしようか悩むというのです。

まして、結婚相談所で知り合って1〜2回会っただけで、友達でも何でもない関係性であればなおさらでしょう。

婚活男性はLINEを続けることに意義があると思いがち

男性の婚活中の悩みトップは「LINEが続かない」。LINEを続けたほうがいい、その先に恋愛成就があると思っているケースが多いのです。

それで、何も送るネタがないと「おはよう」と送るようです。悪気も何もなく、単にそうしたほうがいいのかなとLINEの回数で距離が縮まると思っている場合が多々あります。そして、「おはよう」LINEを送る男性は、会って話している場合においては、そんなにコミュニケーション力がないと思えない人もいるのです。

もし、「おはよう」「こんばんは」を送ってしまう男性がこの記事を読んでいたら、LINEを送る頻度で距離は縮まらないと覚えておいて欲しいのです。多くの女性は何人もの異性と会っている中で、彼氏面するような距離感をわきまえない男性は嫌なもの。

でも、結婚相談所などで婚活をしているのならば、相手の優先度が低くないことが分かるようなアクションはした方がいいでしょう。基本的には、会っている間に次の予定が決まって、10日以上開けずに会えるのがベストです。でも、会う予定が2週間以上先になることもあるでしょう。会わない期間が長くなるようであればその中で1〜2回は「こんばんは。今日は寒かったですね。お元気ですか?」と送ってみましょう。

「お元気ですか?」と疑問文が入っていれば、相手は答えやすくなります。相手が返信しやすいかどうかまで考えて、気配りをした内容を考えて送りましょう。ここを面倒くさがってはいけません。

LINEで判断せず、2〜3回会ってから決めましょう

返信に困るようなLINEを送る男性は、おそらく女性とのコミュニケーションに慣れていないのでしょう。真面目で誠実かもしれないです。

LINEでやり取りがしにくいなと感じても、ドタキャンやあまりに返事が遅くて約束を決められないというのではなく、一応アクションをしてくれる方であれば未来の旦那に育つ可能性もあります。

彼等をコミュニケーション力のないダメ男に認定せず、頑張ってテンション高い返事をする必要はないけれども、「おはよう」など返事をして会ってから判断してはどうでしょうか?正式に告白されてから断ることもできるのです。

ちなみに、そういうLINEを送る男性の話を聞くと、女性側の画面を見てもどこで女性が違和感を抱いているのか全く気が付いていないケースが多いもの。また、そういう男性からのLINEに対して何も勘繰らずに「おはよう〜」と返信する女性もたくさんいるのです。

LINEのやりとりが気になるのは、相手がダメ男なのではなく、あなたがとても空気を読める人だということ。ご自分の長所は大事にしつつ、相手に同じものは求めないようにしてはどうでしょうか?

婚活では、将来の離婚の原因にならない条件はすべてスルーすることが重要

LINEで男性を切ってはもったいない理由は、もう一つあります。結婚するとLINEは「帰る」「納豆買ってきて」など、一言業務連絡程度になるのです。LINEの文章が原因で別れる夫婦はおりません。

婚活をすると、相手の気になることがいろいろと出てくるでしょう。「このひとって、あり?なし?」と思ったら、その条件が離婚原因になるかどうかを考えてみましょう。

例えば、服がダサい男性がいたとします(婚活男性の8割はダサいですけれどね)。ダサいからという理由で離婚する夫婦はおりません。ダサい男だったのに結婚して奥さんが服を選ぶようになって、洗練されていく男性は多いです。

背が低くて別れる夫婦も、禿げていて別れた夫婦もいません。デートのお店選びが残念だとしても、割り勘でも、それは離婚の理由になりません。男性を早い段階で足切りするほど、婚活は長期化するでしょう。相手にコミュニケーション力がないのではなく、あなたのほうがコミュニケーション力が優れているだけなのだと受け取ってください。

LINEで男を判断しない

同じLINEが送られてきても「面倒くさいな。彼氏面して」と受け取る拗らせ女子と、「気にかけてくれてありがたいな」と受け取る素直な女子、どちらが早く婚活を卒業するでしょうか?

もちろん正解は後者。こういう男性からLINEが来ても常に相手のいいところを探すような女性は、いろんな男性と継続して会っていくことができるので婚活の卒業は早いです。

LINEだけがコミュニケーションの方法なのではありません。



■賢人のまとめ
LINEで判断しないこと。結婚したらLINEの数は減る。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

出会いがない女性向けの恋愛婚活コンサルタント。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版独立。著書は「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。具体的で分かりやすいアドバイスは何からやったらいいか分からない方に好評。
ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/  山形県出身、静岡大学卒。