伊東純也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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日本代表はいよいよ「2人」から「3人」の時代になってきました。モンゴル戦を見てそう確信するとともに、今後日本代表はますます厳しくなってくると予想しています。

モンゴル戦では右サイドを務めた伊東純也が大活躍を見せていました。これまでこのポジションのファーストチョイスは堂安律でした。また、久保建英も控えています。

縦に突破して行く伊東、カットインしてプレーする堂安、テクニックがある久保と三人三様ですが、いずれもこのポジションに必要な1人で局面を打開できる力を持っています。

また、これまでトップ下は南野拓実の独壇場でしたが、久保はトップしても出来るでしょうし、今回は前線に張っていた鎌田大地も得意とするポジションです。

FWにしても、絶対的なエースの大迫勇也が不在だった今回、永井謙佑も、鎌田もキチンと役割を果たしていました。

左サイドは中島翔哉と原口元気がそれぞれの持ち味を見せていますが、本来はここに乾貴士も絡んでくると思っています。乾は今、ヨーロッパにいる日本人選手の中で最も調子がいい選手です。今回呼ばれていないのが不思議なくらいで、今後必ず絡んでくるでしょう。

これまでの日本は同じポジションを2人で争っていました。ですが今は3人の選手が1つのポジションを奪い合います。少しでも調子を崩すと、すぐ他の2人に取って代わられるという状況になりました。この競争の厳しさが今後ますます日本のレベルを押し上げてくれると思います。

ただし、モンゴル戦ではどの選手が最も正位置に近いかというのは判断できませんでした。ヨーロッパや南米の強豪国、あるいは韓国などと戦ったときに、誰が先発にふさわしいか、ハッキリするはずです。