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“車椅子のアイドル”として活躍するアイドルグループ・仮面女子猪狩ともかとその家族が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)に、1年間にわたって密着を受けた。

きょう25日に放送される『ある日 娘は障がい者になった 〜車椅子のアイドルと家族の1年〜』は、娘の下半身まひという悲劇に見舞われながら、新しい家族の形を模索していく姿を映し出す。障がい者をテーマにしたドキュメンタリーは、日本テレビ系『24時間テレビ』の得意分野だが、その裏で放送するだけの自信が伝わってくる内容に仕上がっている。

猪狩は昨年4月、強風で倒れてきた木造案内板の下敷きとなり、脊髄損傷の重傷で下半身まひに。仮面女子は激しいダンスが売りのグループだけに、復帰は難しいと思われたが、猪狩は「アイドルを続ける」と宣言。芸能事務所も協力姿勢を示し、こうして“車椅子のアイドル”が誕生した。

もともと、彼女のアイドルへの夢を快く思っていなかった父・充孝さんは、以前は娘とろくに話もしてこなかったというが、入院中は病室に毎日顔を出し、復帰すると仕事現場にも同行。“車椅子のアイドル”としての活動をサポートするようになり、おのずと親子の距離が縮まったようだ。

しかし、番組ではつらい現実も突きつける。尿意を感じることができない排泄障害をはじめ、脊髄損傷に伴うさまざまな症状や、生活面での苦労に直面する姿が。また、復帰したステージで笑顔を見せていた裏で、涙ながらに知られざる本音を吐露する場面も映し出される。

さらに、事務所に届いた「正直、事故がなければここまで有名になれなかった女性」「障害者を利用したビジネスをやってる」「『見世物小屋』的な感性の事務所&グループ」などという心無い声。これに対し、猪狩は「それって間違ってなくて、その通りって自分では思ってる」と意外な考えを口にするが、「でも…」と反論の言葉に詰まってしまう。

彼女が言いたかったこととは…。それは、自らもかつてアイドルグループ・おニャン子クラブとして活躍していた国生さゆりがナレーションで代弁し、永田雅槻プロデューサーも「そんなことを言う人はいなくなる」と、猪狩をサポートし続ける強い決意を見せてくれる。

そんな永田プロデューサーが猪狩に提案したのは、事故から1年が経ったタイミングでの大きなライブへの出演。猪狩は「3時間運動し続けるというのが果たして可能なのか…」と不安を抱えながらも、新たな目標ができたことで、その表情からは希望も感じ取れた。

だが、“車椅子のアイドル”に待っていたのは、苦難の道だった。本番に向けてのリハーサル合宿でハプニングが発生。それまで、番組のインタビューに冷静に答えていた永田プロデューサーは、練習に参加できない猪狩の姿を見て、ついに抑えていた感情が爆発してしまう。この間も、もちろん他のメンバーたちのリハーサルは続き、その音が嫌というほど聴こえてくるのは、あまりにも残酷な場面だ。

そんなときも父・充孝さんは、彼女に優しく手を差し伸べるが、果たして猪狩は無事、本番を迎えられたのか…。

119番指令室に勤務する充孝さんは、仮眠をとりながらの24時間勤務を終えた後、朝、猪狩をリハビリに送るというハードな日々。番組では、序盤から家族が猪狩を支える姿を中心に描いてきたが、終盤では逆に、猪狩が父の負担を軽減しようと努力する姿が見られる。家族旅行で立ち寄った神社で、猪狩が書いた願い事とは…。

厳しい現実を受け止めながら、家族で挑む“車椅子のアイドル”という前代未聞のチャレンジ。充孝さんが定年退職を2年後に控えていることなどもあり、新たな家族の形はまだまだ模索中のようだが、この一家ならきっと理想にたどり着けるだろうという希望が見えてくる。

(C)フジテレビ