トヨタ陣営を拡大するとともに、HVの生産量拡大によるコスト低減を狙う。また外部の知見やデータを取り込み技術開発を効率化する。寺師茂樹副社長は「これから10年で電動車両の普及が加速し、普通のクルマになる」と期待を膨らませる。

 ホンダも現状で三つあるHV駆動システムを2モーター型の「i―MMD」に一本化し、開発や生産の効率化につなげる方針。電動化のコア技術はモーター、電池、PCUの三つ。

 これらにエンジンを加えたものがHVだ。3コア技術に充電器を付ければEV、燃料電池スタックと水素タンクを加えれば燃料電池車(FCV)になる。本田技術研究所の松尾歩常務執行役員は「HV技術を進化させ、効率的にEVやPHVを開発する」と話す。

 次世代の全固体電池が実用化され、EV最大の課題である電池問題が解決すれば、EVが爆発的に普及する可能性はある。将来のFCVへの期待も衰えていない。EVとFCVが主役となる電動化時代の第2幕が開いた時、優位性を発揮するためにも、日本メーカーは性能とコストの両面でHVを進化させることが必要だ。

(文・後藤信之)