【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の小型木造船が27日深夜、朝鮮半島東側の東海の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて韓国側海域に入り、韓国軍の艦艇が出動して韓国北東部・襄陽の軍港にえい航した。木造船には3人が乗っており、「航路を間違えた」と話しているという。韓国軍合同参謀本部が28日、明らかにした。

 合同参謀本部の関係者は「方向性を失った」などとの乗員の証言について「確認する必要があり、えい航して調べている」と説明した。NLLの北側にいる木造船を最初に発見した当時、周りに操業中の漁船はなく単独でいたという。さらに、木造船が一定の速度で南下したため、「自らNLLを越えた」と指摘した。

 木造船は北朝鮮軍の副業船と推定されるという。3人のうち1人は軍服を着用しているが、軍人かどうかは確認できていない。