由紀さおり

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歌手・由紀さおりが25日、"感謝"と銘打った全国ツアーを本格始動。また本日、自伝『明日へのスキャット』を発売したタイミングとあって、囲み取材に応じた。

全国ツアーは、本日の東京・中野サンプラザを皮切りに、全国23か所以上を来夏のスケジュールまで予定。歌い続けて50年「大きな節目のコンサートです」と紹介し、ツアータイトルに「感謝」という思いを入れこんだ。

▼ 由紀さおり 50周年記念コンサート(公開リハーサル時)より





由紀は「ここまでこれたのは、お客様あってのこと。応援を頂き、支えがございました」としみじみ語った。

「今日の会場も、お陰様で満杯になって、チケットがないんですけれど、こういう日を私に下さった皆様に感謝したい。『ありがとうございました』と言わせて頂く、そして、歌声をお届けすることが、コンサートのテーマになっております」と説明した。

そのコンサート、自身が貫くスタイルがあるそうで「後ろにミュージシャンの方がいらっしゃらないと、凄く切なくて…。エヘヘッ」と笑いながら話し始めた。

「やっぱり、皆んなに囲まれて歌いたいというのが、歌い手の私として、原点のような感じがします。これからもライブ会場にお客様に来て頂けるような歌い手にならないと生き残れないかなぁと思っています」と、まだまだ前進する意識を示した。

「人生100年って時代になりました。喉の筋肉、脚の筋肉、あとは腹筋。年齢に関係なく、トレーニングにすれば、いつでもつくんだそうです。なので、そういう努力を続けます。まぁ、あとどれぐらい歌い続けられるか、分かりませんが…。でも、こうやって、歌っている私を見て頂いて、聞いてから何かを感じてほしいですね」

「よく、お客様が『元気をもらいました』って仰って頂いて、お帰りになることが多いんです。歌うって、とても体にいいんです。だから頑張って、一緒に歌って長生きしましょうって、お伝えしたいんです」

記者が「じゃあ、生涯現役ですか?」と尋ねると、由紀は「アハハ」とこらえきれず、大笑い。

「まぁ、いつか、立ち止まるときがあると思いますけれど…。でも、そのことは、あまり考えず、思い切り、毎日、毎日をお客様の前で過ごせたら、こんな幸せなことはないと思って、このコンサートをスタートさせます」と宣言していた。

集英社から発売された自伝『明日へのスキャット』には、幼少期に始まる「歌」との出会いから、「由紀さおり」としてデビューして以来50年、もがき苦しみながら挑戦と続けてきた理由が記したもの。変化を遂げていくテクノロジーと向き合いながら「常に言葉を究める姿勢」が、彼女の考えで明かされている。

▼ 自伝『明日へのスキャット』をアピールした、由紀