2020年PHS終了に伴う病院での通信改革の現状! スマホで内線電話やナースコール、見守りカメラチェックも可能に
NTTドコモとNTT西日本によるスマートフォンを活用した病院の働き方改革が始まっている。
病院内では、PHSが長年使用されてきた。
しかしPHSサービスは、2020年7月に終了となる。
そのため、PHSに代わる通信インフラの見直しが迫られている。
現在のスマートフォンは、医療機器への影響が事実上ないとされているため、PHSに代わる通信手段としてスマートフォンの導入が進められている。
■スマートフォンが内線電話になる「オフィスリンク」
オフィスリンクは、スマートフォンを院内の内線電話にするソリューションだ。
NTTドコモのFOMA/LTEエリア内であれば、日本全国どこにいても利用することができる。
このソリューションを導入すれば、
・NTTドコモのスマートフォン(携帯電話)同士
・院内の固定電話
これらの間で、内線通話が可能となる。
さらに一斉呼出機能を使うことで、複数人による同時通話もできる。
オフィスリンクを使えば、院内スタッフ間のコミュニケーションの促進や業務の効率化を図ることができる。
一斉呼出機能で最大200名での同時通話が可能だ
スマートフォンが内線電話として使えれば、
・出張中の医師
・外出中の医師
こうした状況下でも、内線通話で指示を仰ぐことができる。
この場合の内線通話は、外線ではあるが、050番号、または固定回線の番号で発信を行うため、通常の090/080番号を利用した場合に比べて、通話料を安く抑えられるメリットも生まれる。
スマートフォンが使えるため、通話以外の機能も充実しており、医療アプリによる生産性向上も期待できるという。
たとえば、患者のカルテをスタッフで共有することも可能だ。
NTTドコモでは、他社と連携を図り、オフィスリンクと連携するアプリもあわせて病院に提案していく。
オフィスリンクは、既存のPBX(構内交換機)を、NTTドコモの仮想PBX(クラウド型PBX)で構築することで、既存のPBX装置が不要となる。このため固定資産の軽減や保守費の削減も期待できるという。
オフィスリンクの導入例は、
・福井大学医学部付属病院
・沖縄銀行
・JR九州ドラッグイレブン
などで、今後も病院を中心にビジネスを展開していくという。
携帯電話内線ソリューション「オフィスリンク」の概要
■スマホにナースコールを繋げる!患者を映像で確認できる「内線スマホソリューション」
NTT西日本は、スマートフォンにナースコールを繋げるサービスを提供しており、スマートフォンを院内の内線電話としても使うことができる。
ナースコールは、患者の病室にあるボタンを押すと、ナースセンターに繋がり、看護師や介護士を呼び出すことができる。
左がナースコールのハンディ端末となったスマホ、右がナースコール
今までは、ナースセンターが無人だった場合、ナースコールが看護師や医師に届かないというケースもあった。
しかし、スマートフォンでナースコールを受けられれば、より繋がりやすくなる。
またナースコールの一斉同時呼出も可能になる。
NTT西日本の医療機関向け内線スマートフォンソリューションは、院内の無線LANを利用するので、PHSのようなアンテナ設置が不要となる。加えて、機器設置や工事などのコストや手間を抑えることができる。
スマートフォンを利用するため、ナースコールがあった際に患者のベッドに設置した見守りカメラの映像をスマートフォンで確認することもできる。
こうした視覚情報も得られることで、
・看護師ひとりでよいのか
・応援が必要なのか
など、病室に行く前に判断することができるという。
見守りカメラが患者のベッドにあれば、ナースコールがあった際、患者の様子を確認できる
個人情報などのセキュリティに関しては、
・スマートフォンの機能制限
・アプリの利用制限
・端末ロック
・データ消去
これらはモバイルデバイスマネージメント(MDM)を導入することで、安全を確保できるという。
内線スマホソリューションは、すでに京都大原記念病院グループの京都近衛リハビリテーション病院で導入されており、西日本だけでなく、日本全国へ導入したいとしている。
医療機関向けスマートフォン活用ソリューションの概要
ITライフハック 関口哲司
病院内では、PHSが長年使用されてきた。
しかしPHSサービスは、2020年7月に終了となる。
そのため、PHSに代わる通信インフラの見直しが迫られている。
現在のスマートフォンは、医療機器への影響が事実上ないとされているため、PHSに代わる通信手段としてスマートフォンの導入が進められている。
■スマートフォンが内線電話になる「オフィスリンク」
オフィスリンクは、スマートフォンを院内の内線電話にするソリューションだ。
NTTドコモのFOMA/LTEエリア内であれば、日本全国どこにいても利用することができる。
このソリューションを導入すれば、
・NTTドコモのスマートフォン(携帯電話)同士
・院内の固定電話
これらの間で、内線通話が可能となる。
さらに一斉呼出機能を使うことで、複数人による同時通話もできる。
オフィスリンクを使えば、院内スタッフ間のコミュニケーションの促進や業務の効率化を図ることができる。
一斉呼出機能で最大200名での同時通話が可能だ
スマートフォンが内線電話として使えれば、
・出張中の医師
・外出中の医師
こうした状況下でも、内線通話で指示を仰ぐことができる。
この場合の内線通話は、外線ではあるが、050番号、または固定回線の番号で発信を行うため、通常の090/080番号を利用した場合に比べて、通話料を安く抑えられるメリットも生まれる。
スマートフォンが使えるため、通話以外の機能も充実しており、医療アプリによる生産性向上も期待できるという。
たとえば、患者のカルテをスタッフで共有することも可能だ。
NTTドコモでは、他社と連携を図り、オフィスリンクと連携するアプリもあわせて病院に提案していく。
オフィスリンクは、既存のPBX(構内交換機)を、NTTドコモの仮想PBX(クラウド型PBX)で構築することで、既存のPBX装置が不要となる。このため固定資産の軽減や保守費の削減も期待できるという。
オフィスリンクの導入例は、
・福井大学医学部付属病院
・沖縄銀行
・JR九州ドラッグイレブン
などで、今後も病院を中心にビジネスを展開していくという。
携帯電話内線ソリューション「オフィスリンク」の概要
■スマホにナースコールを繋げる!患者を映像で確認できる「内線スマホソリューション」
NTT西日本は、スマートフォンにナースコールを繋げるサービスを提供しており、スマートフォンを院内の内線電話としても使うことができる。
ナースコールは、患者の病室にあるボタンを押すと、ナースセンターに繋がり、看護師や介護士を呼び出すことができる。
左がナースコールのハンディ端末となったスマホ、右がナースコール
今までは、ナースセンターが無人だった場合、ナースコールが看護師や医師に届かないというケースもあった。
しかし、スマートフォンでナースコールを受けられれば、より繋がりやすくなる。
またナースコールの一斉同時呼出も可能になる。
NTT西日本の医療機関向け内線スマートフォンソリューションは、院内の無線LANを利用するので、PHSのようなアンテナ設置が不要となる。加えて、機器設置や工事などのコストや手間を抑えることができる。
スマートフォンを利用するため、ナースコールがあった際に患者のベッドに設置した見守りカメラの映像をスマートフォンで確認することもできる。
こうした視覚情報も得られることで、
・看護師ひとりでよいのか
・応援が必要なのか
など、病室に行く前に判断することができるという。
見守りカメラが患者のベッドにあれば、ナースコールがあった際、患者の様子を確認できる
個人情報などのセキュリティに関しては、
・スマートフォンの機能制限
・アプリの利用制限
・端末ロック
・データ消去
これらはモバイルデバイスマネージメント(MDM)を導入することで、安全を確保できるという。
内線スマホソリューションは、すでに京都大原記念病院グループの京都近衛リハビリテーション病院で導入されており、西日本だけでなく、日本全国へ導入したいとしている。
医療機関向けスマートフォン活用ソリューションの概要
ITライフハック 関口哲司