ドコモとau、SoftBankで「家族」の定義が違う! 家族割引の対象はこんなに異なる

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スマートフォンなどの新料金プランが相次いで大手の携帯電話会社から発表されました。
新プランによっては従来よりも最大で4割安くなるなど、格安SIMにしなくても納得できる料金となりました。

ようやく本格的にスマートフォン料金の見直しをすべきタイミングが訪れたと言えます。

しかし、この最大4割の値下げにはカラクリもあります。
・家族で同じ携帯電話会社を利用していること
・インターネット回線をセットで利用していること
これらが大きな割引が受けられる仕組みとなっています。

特に「家族で同じ携帯電話会社」の条件は、家族の人数に応じて割引額が変わってくる仕組みが厄介です。
家族割引をしっかりと組まないと、家族の人数カウントが行われず、お得に使えるはずが使えていない可能性も今後出てくる可能性もあります。

一般的に家族と言えば、
「同じ家に暮らしている」
「離れて暮らしている親兄弟」
これらを家族と呼んでいます。

しかし携帯電話の「家族割」では、
家族の定義が会社ごとに異なっているのです。
このことは意外と知られていません。

今回は各社の新料金プランの要となる「家族割」について、
会社ごとに「どこまでが家族になるのか」を解説していきます。

○NTTドコモの家族の定義は、三親等以内



NTTドコモの家族割である「ファミリー割引」では、
家族の定義は「三親等以内」となります。
最大20回線を一つのグループに設定することが可能で、このグループには「代表者」を設定する必要があります。

この代表者を中心として、三親等以内を家族と定義しています。

そのため
・住所が違っている
・名字が違っている
こうした進学や就職で離れて暮らす子どもや、結婚で両親と名字が変わった場合でも「戸籍謄本」などで家族関係が証明できれば割引対象とすることができます。


○auの家族の定義は、等級なしの親子関係が証明の証明



auの家族割引サービスの「家族割」は、
NTTドコモのファミリー割引に内容はかなり近いといえます。
NTTドコモとの違いは「三親等以内」といった親族関係を示す等級の制限がないことです。

同じ屋根の下に住む家族であれば、もし名字が違っていても親子関係が証明できれば家族割を組む事が可能です。また離れて暮らす家族についても同様に親子関係が確認できれば家族割に加入することができます。

ただし「auスマートバリュー」や6月から開始となる「家族割プラス」について、離れて暮らす家族でも50歳以上でなければ割引が適用されないといった制限がある点には注意が必要です。


○SoftBankの家族の定義は、同居人もOK?



ソフトバンクの家族割引サービスの「家族」の定義は、
前述の2社とは大きく異なっています。

まず、同じ家に住む家族や離れて暮らす親戚については、
同一住所や同一姓、親子関係などの確認が取れれば家族割引が適用できる点は他社と同じになっています。

これに加えて
「同居中の恋人」
「シェアハウスの仲間」
これら法的には家族でない、けれど同じ屋根の下に住んでいる場合にも適用される点が他社との大きな違いになっています。


各社とも「同じ家に住んでいれば家族」として割引が組めることは同じですが、
「離れて暮らす家族」はどこまでが「家族」となるのか?
そして
どこまでが割引の対象になるのか?
ここに違いがあるのです。

NTTドコモでは、直接の親子でなくても、三親等以内となる叔父や叔母がNTTドコモユーザーであれば「ファミリー割引」に加入することができます。

auでは、離れて暮らす家族でも、自宅のインターネット回線とのセット割引が適用できるケースもあります。

SoftBankでは、家族ではない「恋人」や「同居人」でも、割引きが受けられるケースもあります。

各社で異なる「家族の定義」と「家族割引の適用範囲」を把握するのは、かなり難しいでしょう。

しかし、「一緒に暮らしていない人」や「家族でない同居人」でも、家族割りを受けられる可能性があることは、覚えておき、店舗で相談するとよいでしょう。

みんながお得になる可能性があるだけに、ぜひ、親戚で集まる機会があれば、家族割引について提案してみてはいかがでしょうか。


執筆 迎 悟