「GWの長さについて」(画像: インテージ発表資料より)

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 インテージ(東京都千代田区)は29日、10連休となったゴールデンウィーク(GW)に関する意識調査の結果を発表した。10連休について「長すぎた」とする回答が7割を占めた一方、ちょうどよい日数は「5日」とする回答が最も多く寄せられた。

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 意識調査は15〜69歳の男女2,108人を対象にインターネットで回答を得た。GWの長さについて「長すぎる」と答えた人が32.6%、「やや長すぎる」と答えた人が38.9%となり、合わせて71.5%もの人が今回の連休について長すぎると感じていたことがわかった。

 調査では10連休中に取れた休日日数別に回答をまとめているが、休みを1日も取れなかった人では「長すぎる」「やや長すぎる」と答えた割合が83.3%と、最多となっている。10連休以上取れた人のうち同じ回答をした割合は63.1%となった。

 世間が10連休という大型連休を謳歌していると思いながら働いている人は、普段より余計にストレスが溜まっていることも考えられる。しかし休みを取っている人が、実際に連休を謳歌しているかというとそうではなく、半数以上が長すぎた連休を持て余していることがこの調査からわかった。連休中に働いた人もそうでない人も、今回の連休はちょうどよい長さとはいなかったようだ。

 では実際にどれくらいの長さならよかったのか。長すぎると感じた人から日数別に回答を得たところ、最多となったのが「5日」で36.2%、ついで「7日」の18.7%、「3日」の16.3%となった。日数でいえば平年のGWくらいの日数がちょうどよいということだろう。欧米のような長期のバカンスを取らない日本人にとって、今年のGWのような長い休みを与えられても過ごし方がわからない、ということもあるかもしれない。

 また今年のGWでよくなかったことという質問に対して、最も多かった回答が「出費が多かった」(24.9%)だった。長い連休中に家に引きこもり続けるのは難しいことなので、外に出る機会も多くなるだろう。しかしどこに行くにも出費はつきまとうので、GW中にお金を多く使ってしまったという嘆きも多かったようだ。

 働き方改革が進む中で実施された10連休だが、必ずしも多くの人に歓迎される内容ではなかったようだ。しかしその働き方改革により、今後も余暇についての過ごし方はより重要になると考えられるため、休日の過ごし方について改めて熟考する必要がありそうだ。