川口能活氏が「GROWING教室」に指導者として登場した【写真:松橋晶子】

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「GROWING教室」で一般参加者と対戦、その結果は…

 昨季限りで現役引退したサッカー元日本代表GK川口能活氏が5日、都内で行われた「GROWING教室byスポーツくじ(toto・BIG)スポーツ再チャレンジ! 川口能活 熱血!大人のサッカー教室」に指導者として登場。

 サプライズで行われた「PK対決」では現役時代さながらの動きを披露し、参加者を沸かせた。

 この日の対象は30〜50代。働き盛りで運動機会が減ってしまった大人世代に、スポーツをする楽しさを再発見してもらおうという主旨で行われたイベントに登場し、シュート練習、ミニゲームなど2時間にわたって指導を行った。そして、最も盛り上がったのはサプライズで行われた参加者との「PK対決」だった。

 じゃんけんで勝ち抜いた5人が参加。キッカーのレベルも高く、2人に決められこそしたが、“炎の守護神”の威圧感に押されたのか、ゴールマウスを外してしまう場面も。これには応援アンバサダーを務めたサッカー解説者の松木安太郎氏も「目力で外させましたね」と“松木節”で称賛し、笑いを誘った。

 2時間にわたり“do・スポーツ”の楽しさを伝えた川口氏。昨季限りで25年間にわたる現役生活に終止符を打ち、現在は日本サッカー協会(JFA)のナショナルトレセンコーチとして、福島のJFAアカデミーで週3回、15、16歳世代の指導に当たる。新たな生活について「もう毎日練習に行かなくなり、ほっとしている」と話した。

始まったばかりの第二の人生「サッカーが好きになれる指導を」

「というのも、毎日練習はつらかった。朝、起きるのが大変だったので」と笑顔で明かした。ただ、25年間にわたって体を追い込んできた習慣は抜けず「動かないと不安になるので、体は動かしている。今後はサッカー以外にもテニス、野球、ゴルフとか、これまでやってこなかったスポーツに興味がある」と意欲を示していた。

 スポーツくじの企画による「GROWING教室」はこの日で2回目。1回目は昨年6月にラグビー前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏が、沖縄の高校生約50人を対象にラグビー教室を実施し、スポーツをする楽しさを伝えていく試みだった。川口氏自身も世代を問わず、スポーツ文化が定着していくことを願っているという。

「僕自身、元選手であり、現在はコーチなので、サッカーができる環境作り、声掛けをして、サッカーが好きになれる指導をしていきたい。さらにサッカーだけではなく、スポーツを積極的にできるような雰囲気作りをしていきたい」

 希代の名守護神の第二の人生は始まったばかりだ。(Football ZONE web編集部)