@AUTOCAR

写真拡大 (全4枚)

イエローの特別色がオプションに

メルセデス・ベンツが、SLCの生産を今年後半で終了すると正式に認めた。最後を飾るモデル「ファイナルエディション」が、来月のジュネーブ・モーターショーに登場するのだ。

SLKとしてデビューした2座ロードスターは、およそ23年間にわたるモデルライフを経て、SLCとして幕を下ろす。多くの自動車メーカーがコピーした折畳み式ハードトップ・ルーフ機構の先駆者といえる存在だ。

SLCファイナルエディションは、4つのガソリン・エンジンを用意し、下記モデルをラインナップする。

SLC180:1.6ℓ4気筒(156ps)
SLC200:2.0ℓ4気筒(184ps)
SLC300:2.0ℓ4気筒(245ps)
SLC43:AMGの3.0ℓV6(388ps)

SLC180、SLC200は、欧州では6速マニュアルを搭載。SLC300とSLC43は9速オートマティックを組み合わせる。

後継モデルの計画がないなか、最後のモデルにはイエローの特別色をオプションで用意。ブラックとグレーも選択することができる。鮮やかな黄色は、オリジナルのSLK発表時に使われたカラーリングの再現だ。

歴代販売台数、70万台超え

ファイナルエディションは、AMGラインをベースにしており、専用バンパー、18インチ・5スポーク・アロイホイールに加え、ネックヒーターといった内装の充実化を行っている。

SLC43ファイナルエディションは、0-100km/h加速4.7秒を実現する後輪駆動のロードスターで、最高速度はリミッターで250km/hに制限されている。

Cクラスをベースにしたロードスターは、3世代を生き抜いてきた。R170は、1996年のパリ・モーターショーでデビュー。その後継のR171は2004年のジュネーブーで初公開された。現行型のR172は2011年に発売され、2016年のフェイスリフト時までSLKとして販売されてきた。

SLKとSLCの合計販売台数は、メルセデスの発表によると71万台以上に達するという。